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ビジネスで取引先の担当者や顧客とスマホで電話する際に「メモが取れない」「重要な通話をデータとして残したい」といった理由で通話を録音しておきたいシーンが多くあることでしょう。
筆者も取引先と電話でアポを調整する際に、外出先だとメモが取りづらく「通話を録音したい」と思うことがたくさんあります。
また、個人の場合でも近年は迷惑電話が増えているため、いざという時のために通話を録音しておくことが重要です。
そこで本記事では、スマホの電話を通話録音する方法をiPhone・Android別にご紹介します。さらに、通話録音が合法か違法かについてもご紹介しますので、スマホで頻繁に電話をする方は是非参考にしてみてください。
スマホの電話を通話録音する方法には大きく分けて下記4つの方法があります。
それぞれがどのような方法なのか以下順に解説します。なお、一部の方法はiPhoneとAndroidで手順や仕様が異なるため、それぞれ分けてご紹介します。
スマホの電話を通話録音する場合、先ほどご紹介した方法のうち、「スマホの標準機能を使う」が最も簡単に利用できます。
iPhoneやAndroidスマホには、通話録音機能が標準搭載されており、この機能により通話を録音することができます。なお、スマホ標準の電話アプリ以外で携帯電話番号を使っている場合は通話録音機能が使用できないので注意しましょう。
iPhoneの場合、iOS18.1以降のバージョンにアップデートすると、電話アプリで通話録音機能が利用できるようになります。具体的な手順は下記の通りです。
Androidの場合、機種によって通話録音機能の操作方法が異なります。今回は代表的なAndroidスマートフォン「Pixel・AQUOS・Xperia・Galaxy」の場合で手順をご紹介します。
スマホで契約中の携帯キャリアで通話録音サービスを契約することでスマホの機能を使わずに自動で通話を録音することが可能です。
ただし、携帯キャリアの通話録音サービスは法人向けのオプションとして提供されていますので、基本法人が契約対象になります。
今回は主要なキャリアの「Softbank・NTTドコモ・au・楽天モバイル」で通話録音サービスをご紹介します。
| Softbank | 通話録音サービス | 月額400円/回線~ |
|---|---|---|
| NTTドコモ | 通話録音サービス | 月額1,500円/回線~ |
| au | 通話録音機能 | 月額500円/回線~ |
| 楽天モバイル | 最強録音(通話録音機能) | 月額950円/回線~ |
携帯キャリアの通話録音サービスは、録音データを契約者のサーバーに送信しサーバー上で運用する仕組みになっており、上記料金のほかに初期費用や月額固定費などがかかります。
詳しくは各社のサービスサイトをご覧ください。
iPhoneやAndroidの標準機能でも通話録音が可能ですが、通話相手に録音を知らせるアナウンスが流れるため、人によっては録音されていることを知られたくない場合もあるでしょう。
そのような場合は、外部の通話録音アプリをスマホにインストールすることでも通話録音を利用できます。代表なアプリとしては、下記の通りです。
これらのアプリは、AIによる文字起こしや要約など通話録音以外の機能も搭載されているので、電話ツールとしては非常に便利です。ただし、有料のアプリとなるのでインストール前に料金を確認しましょう。
ここまでご紹介したスマホの標準機能や通話録音サービス、通話録音アプリは、スマホの携帯電話番号による通話を対象にした方法です。
スマホでの電話は携帯電話番号だけではなく、LINEやソフトフォンなどでも行われます。こういった他の電話アプリでの通話も録音したい場合もあるでしょう。
その場合、スマホ本体に物理的に通話録音専用のデバイスを外付けすることで、スマホを介した通話をすべて録音することが可能になります。
通話録音用のデバイスはいくつかありますが、スマホのMagSafeを利用してスマホ本体に吸着させるタイプのデバイスがおすすめです。代表的なデバイスとしては下記の通りです。
特にPlaud Noteは通話録音だけではなく、AI文字起こしなどの機能も搭載されていますので、27,500円と少々高額ですがビジネス用のデバイスとして優秀です。
スマホの電話を通話録音する4つの方法をご紹介しましたが、通話録音することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
スマホの電話を通話録音するメリットとしては、下記の3つが挙げられます。
各メリットでどのような効果が得られるのかについて、以下順にご説明します。
スマホの電話を通話録音することで、「メモ忘れ」や「聞き逃し」といったビジネスでは避けるべきミスを未然に防ぐことが可能です。
特に外出先で通話している場合、すぐにメモを控えることができなかったり、周りが騒がしくてうまく聞き取れなかったりなどで相手と話した内容を把握できない可能性があります。
そういった場合でも通話を録音しておくことで、メモも必要なくなりますし、聞き逃してしまったとしても後から振り返ることが可能です。
取引先や顧客と電話している際に、よくある問題として「言った・言わない」問題があります。
電話の場合はメールやチャットのように文字として話した内容が残らないため、後から両者の間で話した内容を確認しようと思っても確認しようがありません。極端な話、自分に不利な内容だった場合は、そのような話は聞いていないなどが通用してしまいます。
通話録音なら話した内容をデータとして残しておけるので、「言った・言わない」問題などを防ぐことができます。
スマホに搭載されている通話録音機能などであれば、録音が開始した際に通話相手に録音中のアナウンスが流れます。
このアナウンスによって、詐欺電話や悪質な電話をかけてきた相手が証拠が残ると思い、相手から電話を切断することが見込めます。
近年、携帯電話宛にも詐欺電話がかかってくるので、対策の1つとしてスマホで通話録音できるようにしておく準備も重要です。
スマホの電話を録音するとなると、「勝手に録音しても大丈夫なのか?」「事前にガイダンスを流す必要があるのか?」「録音データは証拠になるのか?」など法律的に気になる部分があると思います。
結論から言うと、事前に相手の了承を取らずに通話を録音したとしても、原則違法になることはありません。スマホの通話録音機能だと録音時に相手にアナウンスが流れますが、流れなくても基本的には問題ありません。
通話録音で違法になりうるのは、録音されたデータを悪用したり、漏洩してしまった場合で、プライバシーの侵害にあたる可能性があります。
また、裁判などで録音データが証拠能力を持つのかについても、たとえ相手の了承を取っていない録音データだとしても証拠になります。実際に過去の判例でも証拠能力があるとして認められています。
無断で録音した音声データに証拠能力が認められるか否かについては、東京高裁昭和52年7月15日判決があります。
「民事訴訟法は、いわゆる証拠能力に関しては何ら規定するところがなく、当事者が挙証の用に供する証拠は、一般的に証拠価値はともかく、その証拠能力はこれを肯定すべきものと解すべきことはいうまでもないところであるが、その証拠が、著しく反社会的な手段を用いて人の精神的肉体的自由を拘束する等の人格権侵害を伴う方法によって採集されたものであるときは、それ自体違法の評価を受け、その証拠能力を否定されてもやむを得ないものというべきである。そして話者の同意なくしてなされた録音テープは、通常話者の一般的人格権の侵害となり得ることは明らかであるから、その証拠能力の適否の判定に当っては、その録音の手段方法が著しく反社会的と認められるか否かを基準とすべきものと解するのが相当であり、これを本件についてみるに、右録音は、酒席における甲らの発言供述を、単に同人ら不知の間に録取したものであるにとどまり、いまだ同人らの人格権を著しく反社会的な手段方法で侵害したものということはできないから、右録音テープは、証拠能力を有するものと認めるべきである。」
東京高裁の判決を読むと、「著しく反社会的な手段を用いて人の精神的肉体的自由を拘束する等の人格権侵害を伴う方法」を用いない限りは、証拠能力は否定されないということになります。
したがって、相手に無断で会話の内容を録音していたとしても、それが通常の対話の際に録音されていたという程度であれば、証拠能力を否定されることはありません。
ただし、証拠能力としても有効なのは、あくまでも通常の会話の中で録音されていた場合の話で、相手に無理やり強要して話させた場合などは当然ながら証拠能力を持ちません。
通常利用の範疇でスマホの電話を録音する分には、気にせずに通話録音を利用して問題ないといえるでしょう。
スマホの電話を録音する方法について解説してきました。これで常日頃スマホで電話している方も気軽に通話録音を利用できるはずです。
しかし、ここまでの説明の中でも解消しなかったスマホの通話録音に関する疑問があるのではないでしょうか。
そこでここからは、スマホの電話を録音する方法についてよく寄せられている代表的な質問と回答をいくつかご紹介します。
スマホの通話録音機能や携帯キャリアの通話録音サービスの多くは、通話開始時または録音開始時に通話相手と自身に録音する旨のアナウンスを流すため、相手は録音されていることが分かります。
外部の通話録音アプリや外付けの通話録音デバイスでは、録音アナウンスが流れないため、相手に録音されていることを知らせたくない場合はこういったアプリやデバイスの利用をおすすめします。
iPhoneで通話録音ができない場合、「iOSが18.1以降のバージョンにアップデートされていない」、または「オーディオ通話録音の設定が有効になっていない」可能性が考えられます。
iPhoneをiOS18.1以降のバージョンにアップデートすることで、通話画面に「録音」ボタンが表示され通話録音ができるようになります。iOSが18.1より古いバージョンの場合はOSアップデートを実施しましょう。
また、iPhoneの設定で「オーディオ通話録音」が有効になっていない場合、iOS18.1以降のバージョンでも通話録音できません。
下記の手順で「オーディオ通話録音」が有効になっているか確認しましょう。
「設定」アプリ>「アプリ」>「電話」>「着信」>「オーディオ通話録音」>「オン」にする
Androidスマートフォンで通話録音ができない場合、「通話録音機能が搭載されていない機種を使っている」、または「通話録音の設定が有効になっていない」可能性が考えられます。
最新のAndroidスマートフォンの場合は、どの機種にも通話録音が搭載されていますが、OSバージョンが「Android 9」以下の場合は通話録音機能が搭載されていません。古いAndroidスマートフォンを利用している場合は最新機種へと買い替えましょう。
また、Androidの電話アプリの設定で「通話の録音」などが有効になっていない場合、通話録音が利用できません。
機種によって設定方法が異なりますが、PixelやXperiaの場合はGoogleの「電話」アプリから「3点メニュー」>「設定」>「通話の録音(通話メモ)」の順で開き、通話録音がオンになっているか確認します。
Galaxyの場合は、Galaxyの「電話」アプリから「3点メニュー」>「設定」>「通話を録音」の順で開き、「通話の自動録音」がオンになっているか確認します。
スマホの通話録音アプリでおすすめは、iPhoneだと「Switch」、Androidだと「Cube ACR」です。
Switchは、iPhone専用の通話録音アプリですべての携帯キャリアに対応しています。高品質な通話録音に加え、AIによる通話内容の文字起こしや要約、自動応答機能が備わっています。
Cube ACRは、iPhone・Android対応の通話録音アプリでSwitch同様にすべての携帯キャリアで使用できます。Androidでは、携帯電話のみならずLINEなどの電話アプリも録音できます。
ただし、どちらのアプリも有料となりますので、無料で使用できるスマホの通話録音機能を比較してからインストールすることを推奨します。
スマホの電話を通話録音するのに、外付けのICレコーダーは必須ではありません。現在では、iPhoneとAndroidスマートフォンともに電話アプリに通話録音機能が搭載されているため、ICレコーダーを用意しなくても通話録音が使えます。
ただし、電話アプリの通話録音機能の多くは、録音開始時に録音中を通知するアナウンスが流れるため、アナウンスしたくない場合は外付けのICレコーダーを購入することで相手に知られることなく通話を録音できます。
また、近年販売されている外付けのICレコーダーには、スマホのMagSafe機能を利用してスマホ本体に磁力で装着させて手軽に取り付けられるものも多いです。
さらに、通話録音のみならずAI機能を搭載したICレコーダーも販売されているため、より高機能に通話録音を使いたい場合は外付けのICレコーダーも選択肢の1つとなります。
スマホで録音した通話内容を文字起こしする方法はあります。
具体的には、「通話の文字起こし機能が搭載されたスマホを利用する」、「外部の通話録音アプリを利用する」「外付けの通話録音デバイスを利用する」の3つです。
iPhoneの場合は、iOSを18.1以降のバージョンにアップデートすることで、通話録音に加え文字起こしを利用できます。通話終了後に「メモ」アプリから該当の通話音声メモを開き、メニュー内の「メモに文字起こしを追加」をタップすることで文字起こしが可能です。
Androidスマートフォンの場合は機種によって通話の文字起こしの可否が異なります。
Pixel9以上のPixelシリーズの場合、「通話メモ」という機能で通話録音と文字起こしが利用できます。Googleの電話アプリの設定から「通話メモ」を有効にし、通話中に「通話アシスト」から「通話メモ」をタップすることで通話録音と文字起こしが開始します。
Galaxyの場合、S24以降のシリーズだと「ボイスレコーダー」アプリから録音された通話音声を確認でき、その中で「文字起こし」をタップすることで文字起こしが開始します。
スマホの電話を録音する方法についてご紹介しましたが、最後に固定電話を通話録音する方法をご紹介します。
固定電話の場合、通話録音を利用する手段は数多くあります。ビジネスフォンやPBX、通話録音専用機器の取り付けなど様々ですが、最近では「固定電話をスマホで通話しつつ、通話録音も行う」といった画期的なサービスも存在します。
その代表例として、「クラウドPBX」と「テレワープ(テルビュー)」というサービスがあります。どちらも固定電話をスマホで通話できますし、スマホで通話した内容を録音してくれます。
「クラウドPBX」と「テレワープ(テルビュー)」、それぞれがどのようなサービスなのかについて以下順に詳しくご説明します。
クラウドPBXとは、固定電話回線とクラウド上のPBXサーバーを連動させることによって、インターネットを通じて固定電話が利用できるサービスの総称です。
通常の固定電話の場合、電話ルーターやモデムなどの宅内装置に電話機などの電話端末を繋げて利用しますが、クラウドPBXの場合、宅内装置に専用の通信機器(VoIPゲートウェイ)を取り付けることで、インターネットを経由して宅内装置と電話端末が接続します。
これにより、クラウドPBXの場合、インターネット接続が可能な端末が電話端末となるため、スマホやパソコンなどの端末でも固定電話が利用できるようになります。
これだけでも十分に便利ですが、さらに多くのクラウドPBXサービスには「通話録音」がオプション機能として提供されており、通話録音オプションを契約すればスマホやパソコンで通話した固定電話が録音できるようになります。
テレワープとは、NTTひかり電話に専用装置を取り付けることで、インターネットを通じてスマホでもひかり電話が利用できるサービスです。
クラウドPBXと似たようなサービスですが、最大の違いとしては、テレワープの場合だとクラウド上のサーバーを経由せずにスマホとひかり電話がインターネットを介して直接通信する点にあります。
スマホとひかり電話が直接通信することで、通話品質の劣化や遅延などに繋がる要因が少なくなり、クラウドPBXに比べ品質が安定しています。
このテレワープにも「テルビュー」という通話録音オプションがあり、テルビューを契約すればスマホで通話した固定電話が録音できるようになります。さらに、最近の通話録音機能に実装されているAIによる「文字起こし」や「要約」といった最新機能も搭載されているため、より固定電話を便利に使えます。
今回は、スマホの電話を録音する方法について、詳しくご説明しました。スマホで通話録音するなら、スマホ自体に搭載されている通話録音機能を使用するのが最も手軽で使いやすいです。
さらに、最新のスマホには通話録音だけではなくAIによる文字起こし機能なども搭載されており、それが無料で使えるので、まずはお使いのスマホに搭載されている通話録音機能を使ってみて、使用感を確かめてみてはいかがでしょうか。
万一、スマホの通話録音機能だと使いにくかったり、機能が不十分なのであれば、「携帯キャリアの通話録音サービス」や「外部の通話録音アプリ」、「外付けの通話録音用デバイス」の導入を検討してみてください。

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