ビジネスフォンの増設は自分でできる?必要な設定とは?

ビジネスフォンをお使いの際、人員の増減によって電話機を新しく増やしたい、という場面が出てくると思います。

タイトルの通り、増やすだけならそれほど難しくないだろうし、自分で増設しよう─と考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、基本的に自ら設定することはできません

今回はビジネスフォンを自ら増設・設定ができない、その理由などを解説していきます。

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目次

ビジネスフォンの導入には国家資格が必要

まずはビジネスフォンを最初に導入する時のことを考えてみます。

ビジネスフォンは複数の社員などで社外からの電話を受けたり、社外に電話をかけたり、はたまた社内で社員同士が電話で連絡をしたりするシーンが多い場合に選ばれる通信機器です。

社外への通話は外線通話、社内での通話は内線通話です。

導入にはまず、外線通話に使うため、通信サービス事業者の固定電話回線を契約します。

その際、複数の回線を使って同じ電話番号で着信したい場合には、代表電話に契約するなど、用途に応じてオプション契約内容を詰める必要があります。

この回線の工事は通常、自分ではできません。国家資格が必要なのです。

次にビジネスフォンの主装置という本体装置と、必要な台数の電話機を購入します。リースやレンタルもありますし、中古品を購入することもできます。

オフィスの平面図を使って、電話という観点からのフロアプランを作ります。

電話機はどの場所に置いて、どの電話にはどの内線番号を振り当てて、どの内線とどの内線をグループにして、どのグループにどの外線を割り当てるかなどを決めます。

ビジネスフォンの主装置の場所も決めて、屋内の配線の計画を立てます。電源をどうするかも考えなければなりません。

屋内の電話回線は床にむき出しにしておくと、足が引っかかったりするため、配線カバーなどで覆って床に固定するか、あるいはオフィスの床下に配線に使える空間があるならば、そこに通します。

そして、主装置にどの電話にどの内線番号を割り当てるか、どの付加サービスを使わせるかなど、様々な設定をします。もちろん電話機の方にも設定があります。

設定の前か後に、電話機をそれぞれの場所に設置して線を繋ぎます。設置と設定が終わったら、各種の機能が正常に動作するか、実際に使ってみて確認します。

これらの工事や設定作業は、単に複雑で面倒なだけでなく、実施するためにはこれも国家資格(工事担任者)が必要となります。そのため、ビジネスフォンの導入は、自分だけでは行えません。

ビジネスフォンの増設は?

それでは、すでにビジネスフォンを使っている会社などで、ビジネスフォンを増設する場合はどうでしょうか。

会社が成長していれば、新入社員やキャリア採用の仲間が増えます。人数が増えなくても電話応対が必要な業務が増えれば、電話機や回線を増やさなければなりません。

電話機を増やす際にも、主装置の設定を変更して、電話機にも設定を行って、その間の屋内配線工事を行う必要があります。

主装置の設定などには、専門的な知識が必要ですが、設定のマニュアルなどを見れば、1台や2台の増設など、自分でできるのではないでしょうか。

テレビやインターネットの設置や設定など、家庭のデジタル機器を担当している人であれば、きちんとした説明書を見れば、設定は不可能ではなさそうです。

ところが、増設の工事や設定にも、導入の時に必要だった国家資格が必要となります。つまり、資格保有者でない限り、ビジネスフォンの増設は自分ではできないということになります。

どうして資格が必要なのか?

専門業者に頼むとなると、当然費用が発生します。

導入時ならともかく、電話機を1台増やすためだけに、見積書を取って、発注して、請求書を受け取って、支払いをしなければならないというのには、少し抵抗を感じる人もおられるのではないでしょうか。

国家資格が求められるのは、ビジネスフォンが電話のネットワークに接続されるからです。

主装置の設定が間違って、内線電話ができなかったり、別の電話が鳴ってしまっても、大した問題ではないかも知れません。

しかし、主装置がつながっているのは、公衆のネットワーク。つまり、誰もがつながって、誰もが使う、公的な意味合いのあるネットワークです。

主装置の接続方法や設定方法を間違えて、公衆のネットワーク設備に悪影響を与えてしまうと、他の大勢の利用者が迷惑します。

そのため、資格のない人が工事を行なった場合には、懲役や罰金などの厳しい処罰が決められています。

誰でも設置や増設ができるスマホの内線化って?

ある程度の規模の会社でビジネスフォンを導入する効果が期待できるならば、プロに頼んで導入や増設をやってもらうしかなさそうです。

けれども、小規模なオフィスや商店などで、複数の電話機を使った方が便利という場合には、ビジネスフォンはちょっと高額ということになります。

そういう場合には、既存の電話回線の装置に別の小さな装置をつないで、簡単な設定をするだけで、すでにお使いのスマホを内線電話機として活用できるスマホの内線化サービス「テレワープ」がオススメです。電話代が劇的に安くなり、スマホを社外で使っても携帯電話の通話料金はかかりません。

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