ナンバーディスプレイで表示圏外と出る原因は何なのか?

固定電話やビジネスフォンを利用している方の多くはナンバーディスプレイを活用していることでしょう。

ナンバーディスプレイとは、固定電話回線のキャリア(NTT東西やKDDIなど)が提供する「発信者の電話番号を着信した電話機のディスプレイに表示させるオプションサービス」です。

これを契約し、ナンバーディスプレイ対応の電話機を用意することで、発信者の電話番号を電話機に表示させることが可能になりますが、時々かかってきた電話の発信元が「表示圏外」と出ることがあります。

この表示が一体何を意味するのか、気になる方もいるでしょう。

本記事では、「表示圏外」と表示される原因や対策方法、さらにナンバーディスプレイについて詳しく解説します。

ナンバーディスプレイに関する「よくある質問」も紹介していますので、参考にしてください。

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目次

「表示圏外」と表示される原因とは?

そもそもなぜナンバーディスプレイが「表示圏外」となるのでしょうか?この現象は発信元に原因があります。

特定の発信元から電話がかかってくると、電話番号は表示されず「表示圏外」と表示されるようになっているのです。

具体的に「表示圏外」と表示される発信元は、主に以下の5つです。

  • 海外からの電話
  • 新幹線・船舶内などの公衆電話からの電話
  • 一部のIP電話サービスからの電話
  • ケーブルテレビ会社の電話回線からの電話
  • アナログ回線からの電話

それぞれの着信元について分かりやすく解説します。

海外からの電話

「表示圏外」と表示される主な原因の1つは海外からの電話、つまり「国際電話」にあります。

以前は、電話ネットワークの仕様上、海外からの電話番号は番号通知ができなかったため、着信しても「表示圏外」と表示されていました。外資系企業や国際取引の多い企業では、表示圏外の電話に対処する機会がかなりありました。

しかし、現在は海外からの電話であっても、ナンバーディスプレイ契約をした電話機で着信すると「+(国番号)- 相手の電話番号」の形式で番号が表示されます。

また、プラスで始まる電話番号のほとんどは、海外からの国際電話です。ちなみに、「+81」から始まる電話番号は、日本国内からの着信、または日本の携帯電話を利用している海外在住者からの着信です。

最近かかってきた電話で「表示圏外」と表示された場合は、海外からの電話ではないでしょう。

新幹線・船舶内などの公衆電話からの電話

通常、公衆電話から電話がかかってくると「コウシュウデンワ」と表示されますが、新幹線や船舶内の公衆電話の場合は「コウシュウデンワ」と表示されるのではなく「表示圏外」となります。

また、衛星航空機電話サービスを利用した飛行機からかかってきた電話も同様に「表示圏外」となります。

衛星航空機電話サービスとは、航空機内で通話やメール、インターネットなど、地上と同様の通信環境を提供するサービスです。

  • 新幹線の列車公衆電話サービスは現在終了しています。

これらの公衆電話からの電話は「表示圏外」と表示されますが、近年は携帯電話やスマホの普及により、新幹線や船舶内のものを含め公衆電話の利用頻度は低下しています。

現在では「表示圏外」と表示された場合、新幹線・船舶内などの公衆電話は該当しないでしょうが、可能性の1つとして覚えておきましょう。

一部のIP電話サービスからの電話

一部のIP電話サービスからかかってきた電話でも「表示圏外」となることがあります。

IP電話とは、インターネット接続を通じて通話できるもので「050番号から始まる電話サービス」や「LINE・Skypeなどの通話アプリ」が該当します。

ほとんどのIP電話を提供しているサービスプロバイダは、ナンバーディスプレイに対応しており、通常は電話番号が表示される場合が多いです。

しかし、一部にはナンバーディスプレイ非対応プロバイダなどがおり、そのプロバイダを使っている電話からの着信は表示圏外になります。

ただし、相手が利用しているIP電話事業者によっては「表示圏外」と表示されず「非通知」が表示されることもあります。

かかってきた電話が「表示圏外」と表示された場合は、050番号などのIP電話からかかってきている可能性を考慮しましょう。

ケーブルテレビ会社の電話回線からの電話

ケーブルテレビ会社が提供している固定電話からかかってきた電話も、「表示圏外」と出ることがあります。

各ケーブルテレビ会社は、NTT電話回線網を使わずに独自の固定電話サービスを提供しているため、基本料や通話料を大幅に抑えることができます。

しかし、このような電話回線からかかってくると、ナンバーディスプレイに対応しておらず「表示圏外」が表示されることがあります。

アナログ回線からの電話

自身がISDN回線の電話を利用していて、発信元がアナログ回線だと場合によっては「表示圏外」と表示されます。

ISDN回線ではナンバーディスプレイの契約がなくても、元々デジタル信号であるINSネット相互間や携帯電話からの着信だと、発信元の電話番号の表示が可能です。

しかし、発信元がアナログ回線の場合は、アナログ回線には番号通知が機能として標準搭載されていないため、別途INSナンバーディスプレイの契約が必要になってきます。

ISDN回線を使っていて、表示圏外と表示される場合には「INSナンバーディスプレイ」を契約しましょう。

表示圏外の着信は詐欺の可能性もあり!

表示圏外の電話には迷惑電話や詐欺の可能性も含まれます。

電話を利用した特殊詐欺は、長年にわたり社会問題となっており、特にビジネスの現場でも、しつこい迷惑電話が業務に支障をきたす例が多く見られます。

2020年には、特殊詐欺の認知件数が13,550件に達し、被害額は285.2億円に上りました。この手口は年々悪質かつ巧妙化し、また、トークや手法も時事ニュースに合わせて巧みに変化しています。

迷惑電話対策サービスを提供する企業の調査によれば、固定電話にかかってくる電話の5件のうち1件は迷惑電話であり、さらに、迷惑電話のうち6割程は悪質な営業や勧誘の電話だと報告されています。

表示圏外への対策方法

ここまでナンバーディスプレイが表示圏外となる原因についてご紹介しましたが、実際には原因を把握して表示圏外とならないように対策を講じることが重要です。

表示圏外への対策としては、以下の方法が挙げられます。

【受信側の対策】

  • 非通知着信拒否の設定
  • ナンバーディスプレイの契約

【発信側の対策】

  • 発信手段・電話サービスの見直し
  • 発信者番号通知機能の見直し

表示圏外に対処する方法を見ていきましょう。受信側と発信側それぞれについて解説します。

①【受信側の対策】非通知着信拒否の設定

非通知着信拒否は、通常の非通知電話に加えて、表示圏外や公衆電話からの着信にも対応可能です。

非通知着信拒否の設定方法について、「NTT NX2」の手順を例に紹介します。

  1. メニューボタンを押す
  2. 下ボタンで<2.システム一括設定>を選択→決定ボタン
  3. 上下ボタンで<3.外線着信>を選択→決定ボタン
  4. 上下ボタンで<4.非通知着信拒否>を選択→決定ボタン
  5. 上下ボタンで<着信拒否する種別>を選択→決定ボタン
  6. 上下ボタンで<1.拒否する>を選択→決定ボタン(※続けて登録する場合は、手順5から繰り返す)
  7. クリアボタンを長押しする

※非通知着信拒否を設定するには、ナンバーディスプレイの契約が必要です。

②【受信側の対策】ナンバーディスプレイの契約

ナンバーディスプレイの導入なしでは、表示圏外かどうかを確認できません。

ナンバーディスプレイとは、ビジネスフォンや家庭用電話の番号表示箇所に、相手の電話番号を表示させる機能です。この機能は、発信元の電話番号や携帯電話番号を通話前に受信し、着信時に表示します。

具体的には、情報受信端末が受信アダプターを通じて、交換機から信号を受け取り、電話番号を表示させる仕組みです。

NTTのひかり電話のオフィスA(エース)など、一部のサービスでは無料でナンバーディスプレイが利用できます。

ナンバーディスプレイの主な導入目的

ナンバーディスプレイの主な導入目的は以下の通りです。

相手の電話番号の表示相手の電話番号が事前に分かることで、会話の準備や、担当部署への迅速な取次など、業務効率化につながります。
迷惑電話の削減ナンバーディスプレイを利用すると、迷惑電話やセールスなどの電話番号が記録されるため、その番号だけを着信拒否できます。

ナンバーディスプレイの導入方法と料金

ナンバーディスプレイは有料の機能です。通常、ビジネスフォンの基本契約だけで利用できないため、オプションサービスの申し込みが必要です。

申し込みは、現在利用している電話回線のキャリアに連絡してください。そこで契約手続きについての案内が受けられます。

利用料金は一律ではなく、電話回線のタイプによって異なります。ひかり電話、デジタル(INS/ISDN)、アナログで料金体系が異なるので注意が必要です。

利用料金のおよその相場は、以下の通りです。

  • 初期費用:1,000円〜2,000円
  • 月額費用:家庭用電話機が400円程度、ビジネスフォンが1,000〜2,000円

月額費用と初期費用は、1回線あたりに発生する料金です。そのため、回線数が増えるほど支払う料金も増えます。

ナンバーディスプレイを申し込む際は、すべての電話に導入するか、一部の電話に導入するかを社内で検討する必要があります。

①【発信側の対策】発信手段・電話サービスの見直し

発信側でも、「表示圏外」という表示に注意が必要です。相手側に表示されると、電話に出てもらえない場合があり、不信感につながる可能性があります。

とりわけ、BtoC企業の場合、顧客が電話に出る確率が大きく下がるでしょう。

IP電話サービスやSkypeなどのソフトフォンを使用する場合、表示圏外になることがあります。この場合は、発信手段を見直してみましょう。

ビジネスフォンやPCのソフトウェアでは、表示圏外の設定ができないため、IP電話を契約するときは、ナンバーディスプレイ対応かについて確認する必要があります。

中には通信品質が悪いIP電話サービスも存在するため、発信手段や電話サービスがどのようにビジネスに影響するかを考えることが重要です。

②【発信側の対策】発信者番号通知機能の見直し

発信側が「表示圏外」の着信を防ぐための2つめの方法は、発信者番号通知機能の見直しです。

発信者番号通知とは、相手に自分の電話番号を通知する機能です。しかし、設定を誤っていると正しく通知されず、「表示圏外」と表示されます。

加入電話への発信とIP電話への発信では、設定方法が異なります。設定が正しく「オン」になっていることを確認し、相手のディスプレイに自分の電話番号が表示されるように設定しましょう。

よくある質問

NTT東日本に寄せられているナンバーディスプレイに関する「よくある質問」を以下にまとめましたので、参考にしてください。

「ナンバーディスプレイ」にはどのようなメリットがありますか?

ナンバーディスプレイ機能を付けることで、以下のようなメリットがあります。

1.電話をかけてきた相手がわかる

電話機に登録されていない相手から電話がかかってきた場合、その相手の電話番号が表示されるため、電話番号で相手を識別できます。

電話機にあらかじめ登録されている相手からの着信では、その相手の名前が表示されるため、登録済みの相手を名前で識別できます。

電話機にあらかじめ登録されている相手からの着信では、通常の着信音とは異なる着信音が鳴るため、登録済みの相手からの着信を音で識別できます。

2.電話番号が残る

留守番電話にメッセージがなかったり、電話に出られなかったりした場合でも、相手の電話番号が記録されるため、重要な電話を見逃すことなく、必要に応じてかけ直すことが簡単になります。

3.迷惑電話対策に役立つ

登録した相手からの電話では、呼び出し音を鳴らさずに、専用のメッセージで自動応答することができるため、迷惑電話対策に有効です。

4.着信先を指定できる

着信先を指定できます。例えば、電話をかけてきた相手によって、親機だけを鳴らすか、子機だけを鳴らすかなど、着信する電話機を選択することができます。

ナンバーディスプレイを契約していますが、相手の電話番号が表示されません。

以下の点についてご確認ください。

  • ナンバーディスプレイ対応機器を利用している
  • ナンバーディスプレイ対応機器が正しく接続されている
  • 情報受信設定がオンになっている

ナンバーディスプレイは、相手が電話に出なくても、こちらの電話番号は通知されますか?留守番電話が応答した場合はどうなりますか?

相手の方が電話に出ないときも、留守番電話で応答したときもどちらの場合でも、電話番号は通知されます。

自分の電話機を替えずに、ナンバーディスプレイを利用して、電話番号を表示することができますか?

お使いの電話機がナンバーディスプレイ対応かどうかについて、電話機の販売店またはメーカーにお問い合わせください。

ナンバーディスプレイをボイスワープの転送先で利用すると、表示されるのは、発信者の電話番号ですか、それとも転送元の電話番号ですか?

ボイスワープの転送先への電話番号通知は、以下のように転送の条件によって異なります。なお、転送条件に関係なく、発信者が「184」をダイヤルすることで、電話番号は表示されません。

まとめ

ディスプレイに「表示圏外」と出る原因はさまざまです。非通知や公衆電話の他にも、海外からの着信や一部のIP電話サービス、アナログ回線からの着信などが考えられます。

「表示圏外」という表示は、電話を受ける側だけでなく、電話をかける側も注意が必要です。なぜなら、表示圏外になると、相手が誰か分からず、不審がられる可能性があるからです。

特に営業など電話をよく利用する業種では、このような細かい点に気を配ることも成功率を高める一助になるでしょう。

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