IP電話とは?固定電話との違いや導入メリット・デメリットなどを解説します

皆さんは「IP電話」というのを知っていますか?

IP電話とはインターネット回線を用いた電話のことで、固定電話機としても利用できるのがポイントです。しかし、固定電話機としても使えるなら、一般的な固定電話と何が違うのか気になる人も多いのではないでしょうか。

IP電話にはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあるので導入を検討しているなら事前にチェックする必要性があります。

それでは、IP電話とは何か、固定電話との違いやメリット・デメリットについてご説明しましょう。

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目次

IP電話とは?

IP電話とは、インターネット回線を用いた電話のことです。

インターネットプロトコルの通信ルールを活用し、インターネット接続を担っているプロバイダーが提供しているのが特徴です。固定電話機やパソコン、スマホなどで利用できるだけでなく、さまざまなシステムと連携できます。

近年では導入コストが安く抑えられることから、基本料金や通話料の見直しによって固定電話からIP電話に切り替える企業等が多くなっています。

IP電話の仕組みは、以下の通りです。

  1. 発信者の音声情報を電気信号に変換する
  2. 中継機器を通して電気信号をIPパケットに変換する
  3. インターネット回線を通して着信側に送信する
  4. 音声確認のために中継機器を介して電気信号に復元する
  5. 電気信号を音声情報に復元する

インターネット回線を通して電話をするので、少なからず回線の状況に左右されます。

固定電話とIP電話との違い

IP電話を導入する上で知っておきたいのが、固定電話と何が違うのかという点です。

本来、固定電話とは据え置き式の電話を指して呼ばれますが、アナログ回線を活用した電話サービスでもあります。以前は家庭やオフィスで固定電話が必須となっていましたが、スマホやIP電話などの普及によって必ずしも固定電話でなければならない理由はなくなりました。

IP電話と固定電話の違いは、通信の仕組み、基本料金・通話料金、導入時の工事の有無、通信の品質などが挙げられます。

固定電話はアナログ回線を活用するので、別途で電話回線の契約が必要でした。

しかし、IP電話の場合はインターネット回線を活用しており、基本料金が安いのが大きなポイントです。

さまざまな違いがありますが、必ずしもすべてIP電話の方が優れているというわけでもありません。場合によっては固定電話の方が良いときもあるので、使用用途に応じて選ぶ必要性があるでしょう。

IP電話の種類

IP電話の種類は、以下の通りです。

0ABJ型

0ABJ型とは、総務省が定めた品質基準を満たす通信事業者のみが取得できる10桁のIP電話番号のことです。

通信品質が担保されているので、安定した通話ができるようになっています。

050型

050型とは、どの場所から発信しても電話番号の始まりの番号が050かになるIP電話番号のことです。

通常の市外局番のように発信地を特定することはできませんが、市内局番の部分が通信事業者を示しているのがポイントです。

電話番号不要型

電話番号不要型とは、電話番号がなくても通話ができるアプリを活用する時に用いられる形式のことです。

インターネット電話とも呼ばれていますが、電話番号を使わないで電話をする関係上、相手も同じアプリを使用しないと通話することができません。さらに、固定電話への発信もできないので注意しましょう。

IP電話を導入するメリット

IP電話を導入するメリットは、以下の通りです。

  • コスト削減ができる
  • 企業の規模に関係なく導入できる
  • 社内システムと連携できる
  • 短時間で導入できる

それでは、IP電話を導入するメリットについてご説明しましょう。

コスト削減ができる

固定電話ではなくIP電話を導入することでコスト削減ができるのが大きなメリットです。

固定電話とIP電話では、導入費用や基本料金、通話料金が大きく違います。

固定電話の場合、電話加入権を新規で購入した場合の導入費用は35,000円ほどかかります。基本料金も1,500円~2,000円前後かかりますし、通話料金は距離によって変動するので、遠くの人と通話するほど通話料金がかかるでしょう。

しかし、IP電話の場合、既にネット回線を利用している場合は2,000円~3,000円前後しか導入費用がかかりません。基本料金も500円前後で、距離で通話料金が変動することもありません。

導入費用、基本料金、通話料金すべてにおいてIP電話の方が優れていると言えるでしょう。

また、新たに固定電話を導入する場合、アナログ回線が必要になるので配線敷説工事を行わなければなりません。工事が完了しなければ電話は使えませんし、時間もコストもかかってしまいます。

ですが、IP電話の場合はアナログ回線ではなくインターネット回線を活用するので、既にインターネット回線を契約している場合は新たに配線工事を行う必要性がありません。時間もコストも抑えられるため、大幅なコスト削減になり得るでしょう。

企業の規模に関係なく導入できる

IP電話は企業の規模に関係なく導入できるメリットがあります。

上記でご説明したように、IP電話は導入コストが抑えられるので中小企業でも導入しやすく、複数の拠点の電話システムの統合や一元管理もしやすいことから、大企業でも手軽に導入できるのがポイントです。

固定電話ではそれぞれの拠点で別々に電話回線と契約する必要性があるため、その分の導入コストがかかってしまいます。一元管理もしにくく、工事も必要になるので手軽に導入できるものではありません。

場合によっては従業員数や拠点数の増減によって、追加の工事や撤去工事なども必要になる可能性があります。

IP電話なら手軽性に富んでいることから、既にインターネット回線を利用していれば手軽に導入できるでしょう。

社内システムと連携できる

IP電話は社内システムとの連携が手軽にできるのも大きなメリットです。

固定電話は基本的に通話機能やFAX機能くらいしか利用できないので拡張性に乏しく、社内システムとの連携はほぼ不可能です。

しかし、IP電話はインターネット回線が活用できるのでスマホやパソコンとも連携できるだけでなく、通話録音システムやWeb電話帳、顧客管理システムなどのさまざまな社内システムと連携できます。

さまざまな社内システムと連携できることから、テレワークを導入している企業や外回り営業の頻度が高い企業など、電話応対や取次などの業務を効率化させることができます。

短時間で導入できる

IP電話は短時間で導入できるのも大きなメリットです。

固定電話の場合は新たに電話回線のための配線敷設工事を行う必要性があるので、工事が完了するまで電話が利用できません。

しかし、IP電話であればインターネット回線を活用するので、既にインターネット回線を利用しているなら配線工事が必要ありません。工事を行わないため、すぐにIP電話が活用できるでしょう。

IP電話を導入するデメリット

IP電話を導入するデメリットは、以下の通りです。

  • 電話番号が変わる
  • 緊急発信番号やフリーダイヤルに接続できない
  • 停電になると使えなくなる
  • インターネット回線の影響を受ける
  • セキュリティ対策が必須

それでは、IP電話を導入するデメリットについてご説明しましょう。

電話番号が変わる

IP電話を活用する場合、電話番号が変わるのが大きなデメリットです。

電話番号が変わるのは050型と呼ばれるIP電話の種類の一つです。

050型のIP電話を利用すると強制的に電話番号の始まりが050となり、計11桁の電話番号を使用することになります。050型を利用する場合は以前使用していた固定電話番号が使えなくなるので、電話番号が変わったことを各所に報告しなければなりません。

手間や時間をかけたくないなら、0ABJ型を使用するのがおすすめです。

0ABJ型であれば電話番号が変わることはないため、電話番号不要型と合わせていずれか好きな種類を選びましょう。

緊急発信番号やフリーダイヤルに接続できない

IP電話を利用するにあたって注意しておきたいのが、IP電話を導入すると緊急発信番号やフリーダイヤルに接続できなくなることです。

IP電話のほとんどは「110」や「119」、フリーダイヤルに発信することができません。何故なら、IP電話は緊急通報に必要な位置情報が付与されていないので、緊急的な通報を行っても位置が特定できません。

つまり、緊急時に110番や119番で連絡しようとしても応答しないため、他の方法で緊急通報を行う必要性があります。固定電話であれば問題なく発信できるので、緊急時の対応を重視するのであれば固定電話機を継続して使用することも検討しましょう。

停電になると使えなくなる

IP電話はコンセントを挿して電力を供給しているため、停電が起こると使えなくなるので注意が必要です。

固定電話でも同様に停電が起こると使えなくなりますが、電話線から電力を供給していることもあるので電話だけは発信できる可能性があります。

万が一停電が起きたときのために、スマホで電話をするといった対策をする必要性があるでしょう。場合によっては固定電話機と併用して使うのもおすすめです。

インターネット回線の影響を受ける

IP電話の最大のデメリットと言えるのが、インターネット回線の影響を受けることです。

固定電話であればインターネット回線が不安定でも関係なく発信できますが、IP電話はインターネット回線に接続していなければ活用できません。そればかりか、インターネット回線が不安定になっているほど通信品質も不安定になります。

何らかの原因によってインターネット回線が未接続の状態になっていると通話そのものができなくなるので、早急に復旧させなければなりません。

短也未接続の状態になっているのであれば再接続することでつながる可能性がありますが、もしも他に原因がある場合はすぐに接続できないので業務にも影響が出ます。

インターネット回線が不安定になり始めたら、完全に回線が切れる前に対処しましょう。

セキュリティ対策が必須

インターネット回線を通じてIP電話を活用する場合、セキュリティ対策が必須となります。

セキュリティ対策が不十分だと第三者による不正アクセスやなりすまし、乗っ取りなどが起こる可能性があります。他にもマルウェアに感染したりフィッシング詐欺に利用されたりする上に、セキュリティが脆弱なままだと大事な機密情報が抜かれてしまう恐れがあるでしょう。

機密情報が第三者に知られるようなことがあれば、個人情報などの重要な情報が外部に漏れて企業の信用問題へと発展してしまいます。

大事な機密情報を漏洩させないようにするためにも、以下のようなセキュリティ対策を行いましょう。

パソコンのセキュリティ対策方法は、以下のとおりです。

  • 通信データの暗号化
  • パスワードやIDを複雑化させる
  • セキュリティソフトを導入する
  • 定期的にソフトの更新や再検討をする
  • 複数の対策を組み合わせる

パソコンのセキュリティ対策をしっかり行うことでパソコン内に保存されている重要な情報が守られますし、第三者にパソコンが乗っ取られなくなる上に人的ミスによる情報流出も防げます。

セキュリティ対策の穴を突いて突破させないためにも、パスワードやIDの複雑化はもちろん高性能のセキュリティソフトの導入、ソフトを細心の状態にアップデートするなど、できることはすべてやっておきましょう。

IP電話ならクラウドPBXがおすすめ!

IP電話の導入を検討しているなら、クラウドPBXがおすすめです。

クラウドPBXを導入することでスマホが電話の端末になるため、固定電話機も電話回線も必要ありません。

オフィスを移転しても電話番号が変わることもないので、引っ越しに伴う各所への連絡が必要なくなります。

スマホ専用のアプリをインストールすることで、スマホが内線機になるのも大きなポイントです。アプリを通じて発信された電話は場所に関係なく会社の電話になるため、個人の電話番号が相手に知られることもありません。

IP電話の導入を検討しているなら、是非ともクラウドPBXの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

IP電話は固定電話と違ってインターネット回線を活用するので、新しく配線敷設工事を行う必要性がありません。

コストも大きく削減できる上に企業の規模に関係なく導入できる他、社内システムと連携できるなど、様々なメリットがあります。

しかし、インターネット回線の状態に影響されるので、場合によっては固定電話の方が役立つ場面もあるでしょう。

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