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スマホが普及した現代においても、企業の信頼性を高め、緊急時の連絡手段を確保するためには、業務用の電話回線が不可欠です。
しかし、「事務所に適した回線をどのように選べばよいのかわからない」「回線の種類や選定のポイントについて詳しく知りたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、事務所に最適な電話回線の種類とその選び方について詳しく解説します。
ビジネスフォンは、事務所内で使用する高度な電話機能が搭載された業務用電話システムのことで、専用の主装置に複数の電話機を接続して使用します。
ビジネスフォンの主装置が外線/内線の管理を行っており、電話を保留にして別の内線番号へと転送したりなどの機能が使えるため、事務所での電話業務に最適です。
ビジネスフォン最大のメリットは、複数のチャネルを活用して同時に通話ができることです。
ビジネスフォンを導入していない場合、他の社員が通話中の際には電話を受けたりかけたりできない状況が発生します。
クライアントや顧客との通話が頻繁な企業にとって、ビジネスフォンの導入は必須と言えるでしょう。
さらに、保留や転送機能により、受けた電話を担当者に引き継ぐことができるため、内線機能を通じて社内での連絡もよりスムーズに行えます。
ビジネスフォンのデメリットとしては、導入のハードルが高いことでしょう。
特にコスト面において、利用規模にもよりますが、機器代金や工事・設定費用などで合計数十万円ほど導入コストがかかります。
中規模以上の事務所であれば費用対効果が見合うでしょうが、小規模事務所や個人経営のお店の場合、負担が大きい割に機能を活用しきれないことが多いです。
ビジネスフォンは、事務所の規模によって相手を選ぶ点がデメリットと言えます。
ビジネスフォンはあくまで電話システムのため、ビジネスフォンを導入するためには元となる電話回線が必要となります。
ビジネスフォンが使える電話回線は大きく分けて4つのタイプがあり、その中で光ファイバー回線とメタル回線(銅線)の2種類に大別されます。
以下では、それぞれの回線の仕組みや特徴について詳しく解説します。
光回線は、現在最も普及しているインターネット接続方式で、従来の銅線回線ではなく光ファイバーを使用します。
光ファイバーは、光の信号を使ってデータを伝送するケーブルです。
この技術により、高速で安定した通信が可能となり、動画視聴や大容量ファイルの送受信もスムーズに行うことが可能です。
ADSLなどの従来回線よりも速度が速く、一般家庭や企業で多く採用されているため、現在、主流の回線となっています。
IP回線は、インターネットプロトコル(IP)を用いた通信回線です。
インターネットプロトコルは、インターネット上でデータをやり取りする際のルールや約束事を指します。
IP電話はこのIP回線を通じて音声通話を行うもので、主に「050」から始まる番号が特徴です。
固定電話と比べて運用コストが低く、契約も容易であるため、個人のサブ番号やフリーランスのビジネス番号として利用されることが多いです。
また、同一プロバイダー間の通話が無料になる点もメリットと言えます。
IP電話は光回線と混同されがちですが、IP電話はプロバイダーが提供するもので、一方、光回線は回線事業者が提供するサービスです。
IP電話はインターネット回線の品質に影響を受けるため、回線が不安定な場所では通話が中断されることがあります。
また、緊急通報(110番や119番)には対応していない点もデメリットとなるため、用途に合わせた利用が推奨されます。
アナログ回線は銅線を使用した接続方式で、一般家庭で広く使われています。
アナログ回線は利用できるのが1チャンネルだけで、同時通話が難しいためオフィス向きではありませんが、安定性が高く、停電時にも動作する可能性がある点が利点です。
そのため、災害時の備えとして一部の企業でも採用されています。
しかし、固定電話のアナログ回線やISDN回線は、2024年から段階的にIP網への切り替えが始まり、2025年にはNTTの固定電話網も移行される予定です。
この移行により、距離に関係なく全国一律の通話料金体系が適用されます。また、現在利用中の電話番号や電話機もそのまま使用可能です。
ただし、移行に伴って一部のサービス仕様が変更されたり、終了したりするものもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
ISDN回線は、銅線を使用しつつ伝送方式をデジタル化することで、音質を向上させた通信方式です。
1回線で2チャンネルを利用でき、通話とインターネット接続を同時に行えるため、事務作業に便利です。
また、既存の電話回線を活用することで屋外工事が不要で、導入コストも抑えられます。
しかし、通話料金が高いため、現在では光回線やIP電話が主流となり、ISDNの利用は次第に減少しています。
INSネット(NTTが提供するISDN回線)も2024年8月に新規販売を終了し、2028年にはサービス提供が終了する予定であるため、対応策を早めに検討することが重要です。
オフィスに適した固定電話サービスは、以下のように4種類あります。
それぞれのサービスの特徴や利用条件を見ていきましょう。
ひかり電話は、NTT東日本/NTT西日本が提供する「NTT製の光ファイバー回線を用いた光IP電話サービス」です。現在、世の中にある固定電話回線の中で最も普及しています。
ひかり電話の特徴は、「低価格で高品質な通話を利用できる」という点です。
ひかり電話でかかる利用料金は「月額基本料金」と「通話料金」の2種類ですが、それぞれ以下の通りとなっており、どちらも他の電話回線サービスに比べて安価となっています。
月額基本料金※ | 550円(税込) |
---|---|
通話料金 | 固定電話宛 8.8円/3分(税込) 携帯電話宛 17.6円/1分(税込) |
また、ひかり電話は基本的に、インターネット回線として契約する光回線サービス「フレッツ光」のオプションとして契約することとなるため、単体としてかかる初期費用はありません。
現代社会において、事務所にインターネット回線は必須ですので、「フレッツ光」と一緒に「ひかり電話」を契約することで余計なコストをかけずに導入できます。
なお、ひかり電話の中には「オフィスタイプ」という法人専用のプランもあり、一般的なプランとの相違点は以下の通りです。
相違点 | ひかり電話 | ひかり電話 オフィスタイプ |
---|---|---|
月額基本料金 | 550円(税込) | 1,430円(税込) |
電話番号数 | 最大5番号 | 最大32番号 |
同時通話(チャネル)数 | 最大2通話 | 最大8通話 |
対象となるユーザー | 一般家庭・店舗・SOHO・個人事業主など | 中~大規模事務所など |
上記の他にも通常のひかり電話に6つの付加サービスが標準付帯された「ひかり電話A(エース)」や、オフィスタイプをより大規模利用向けに高機能にした「ひかり電話 オフィスA(エース)」といったプランがあります。
自身の規模や用途に合わせて、ひかり電話のプランを選ぶことが重要です。
ひかり電話について、詳しくはこちらをご覧ください。
テレワープ光は、株式会社フォレスタが提供する「インターネットと固定電話とスマホ内線化がセットでお得な光コラボレーションサービス」です。
光コラボレーションサービスとは、NTT東西が「フレッツ光」や「ひかり電話」を別の電気通信事業者へと卸提供し、NTT製の光回線を自社ブランドとして販売しているサービスです。
テレワープ光は、NTT製の光回線(インターネット・光電話)に独自のスマホ内線化サービス「テレワープ」を組み合わせて全てワンパッケージで提供しています。
テレワープとは、事務所の固定電話(ひかり電話)をスマホアプリでも発信・着信できるようにするサービスです。
外出中でも、スマホで事務所の電話に応答したり、スマホから事務所の番号で発信できるため、固定電話の利便性が大きく向上します。
テレワープ光最大の特徴は「事務所に必要な通信サービスがすべてコミコミで安価に導入できる」点です。
テレワープ光の利用料金は、インターネット・光電話・テレワープがまとまった「月額基本料金」と「通話料金」となっております。詳細な金額は以下の通りです。
月額基本料金※ | 6,182円(税込)~ |
---|---|
通話料金 | 固定電話宛 7.92円/3分(税込) 携帯電話宛 15.84円/1分(税込) |
月額基本料金については、NTT東西の「ひかり電話」と比べると高額に見えますが、テレワープ光の場合はインターネット回線(光回線+プロバイダ)とテレワープがまとまった金額のため、同等の条件での価格ではありません。
ひかり電話も同じ条件にすると、総額が月額7,755円(税込)※となりますので、テレワープ光のほうが事務所に必要な通信サービスをすべて導入しつつ、安価にまとめることが可能です。
また、通話料金もNTT東西の「ひかり電話」に比べ10%ほど割り引かれているので、事務所で頻繁に電話したいという方にはうってつけでしょう。
今なら新規開通にかかる工事費用22,000円(税込)と初月利用料が0円のため、初期負担なく事務所に電話回線を引けるのも魅力です。
テレワープ光について、詳しくはこちらをご覧ください。
MOT/TEL(モッテル)は、株式会社バルテックが提供する「電話回線いらずで固定電話番号を利用できるクラウドPBXサービス」です。
クラウドPBXとは、従来事務所やオフィスに設置されていたPBX※をクラウド上にある電話回線に設置し、インターネットを通じて固定電話の番号による発信・着信などを利用できるクラウドサービスです。
MOT/TELをはじめとしたクラウドPBX最大の特徴は「事務所に電話回線を引かなくても、インターネット回線だけで固定電話の番号が使える」という点です。
前述の通り、クラウドPBXはクラウド上に電話回線とPBXを設置するため、事務所にはクラウド上の設備と電話端末を繋ぐためのインターネット回線さえあれば完結します。
その手軽さで固定電話の番号による発信・着信だけでなく、通話録音やIVRといった高度な電話機能もオプションサービスとして使えますので、事務所の電話を手軽にかつ高機能にしたいという方に最適でしょう。
また、MOT/TELでは、事務所に設置する電話機だけでなく、スマートフォンやパソコンでも利用可能なため、場所に捉われない電話対応が実現できます。
MOT/TELについて、詳しくはこちらをご覧ください。
NTT加入電話は、NTT東西が提供する「メタル線(アナログ線)を使用した固定電話サービス」です。
いわゆるアナログ電話と呼ばれる電話回線で、一昔前までは固定電話と言えばNTT加入電話のことを指していました。
現代社会では、NTT加入電話は前述した「ひかり電話」をはじめとした光IP電話サービスに置き換わりつつあり、全体の契約数も年々減少していっています。
その一方で、「災害に強い」や「高品質で安定した通話を利用できる」といった特徴があるため、今でも事務所で使い続けている方も多数いらっしゃいます。
さらに、2024年1月からNTT加入電話は「電話回線網がアナログ網からIP網」へと切り替わっており、これによって「加入電話は通話料金が高い」という弱点を緩和しています。
NTT加入電話における具体的な通話料金の変更点は以下の通りです。
発信相手 | 2023年12月末まで | 2024年1月~ |
---|---|---|
固定電話宛 | <市内(区域内)> 昼間・夜間:9.35円/3分 深夜:9.35円/4分 <同一圏内の市外(区域内)~20kmまで> 昼間・夜間:22円/90秒 深夜:22円/2分 <同一圏内の市外(区域内)21km~60kmまで> 昼間:33円/1分 夜間:33円/75秒 深夜:22円/90秒 <同一圏内の市外(区域内)60km超え> 昼間:44円/45秒 夜間:33円/1分 深夜:22円/90秒 | 9.35円/3分(一律) |
携帯電話宛 | 17.6円/60秒(一律) | 17.6円/60秒(一律) |
発信相手 | 2023年12月末まで | 2024年1月~ |
---|---|---|
固定電話宛 | <市内(区域内)> 昼間・夜間:9.35円/3分 深夜:9.35円/4分 <同一圏内の市外(区域内)~20kmまで> 昼間・夜間:22円/90秒 深夜:22円/2分 <同一圏内の市外(区域内)21km~60kmまで> 昼間:33円/1分 夜間:33円/75秒 深夜:22円/90秒 <同一圏内の市外(区域内)60km超え> 昼間:44円/45秒 夜間:33円/1分 深夜:22円/90秒 | 9.35円/3分(一律) |
携帯電話宛 | 17.6円/60秒(一律) | 17.6円/60秒(一律) |
また、月額基本料金については、「2,530円~2,750円(税込)」で、インターネット回線がいらず電話回線だけでいい場合は、NTT加入電話のほうが通信コストは安くなります。
ただし、NTT加入電話を新規で契約する場合、「施設設置負担金」という初期費用が発生し39,600円がかかるため、導入コストは他と比較して割高です。
NTT加入電話について、詳しくはこちらをご覧ください。
おとくラインは、ソフトバンクが提供する「ソフトバンク独自の電話設備や回線網を使ったアナログ(ISDN)電話サービス」です。
おとくラインはいわゆる「直収電話」という部類に該当し、NTT加入電話と同じアナログ電話になりますが、NTTの通信設備を介さずに電話回線が提供されます。そのため、NTT加入電話と比べて安価という特徴があります。
おとくラインの具体的な料金は以下の通りです。
回線種別 | 月額基本料金 |
---|---|
アナログ回線(3級取扱所) | 2,585円(税込) |
アナログ回線(2級取扱所) | 2,420円(税込) |
アナログ回線(1級取扱所) | 2,255円(税込) |
ISDN64回線 | 3,718円(税込) |
また、「月額基本料金」だけでなく「通話料金」もNTT加入電話に比べて安い設計になっています。具体的な金額は以下の通りです。
発信相手 | 通話料金 |
---|---|
固定電話宛 | 8.69円/3分(税込) |
ソフトバンク携帯宛 | 17.05円/1分(税込) |
他携帯電話宛 | 17.6円/1分(税込) |
なお、おとくラインは独自の電話回線網を使用している分、提供エリアが限定的という点に注意が必要です。
事務所がおとくライン提供エリア内にある場合は、おとくラインの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
おとくラインについて、詳しくはこちらをご覧ください。
事務所の電話回線を選ぶ際には、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
事務所の回線を決める際、重要なのは「通話チャネル数」です。電話回線によって最大の通話チャネル数が決まっているので、契約後にチャネル数が足りないといったことにならないよう事前にチェックすることが重要です。
通話チャネル数とは「電話1回線内で同時に受発信する通話の数」のことであり、通話ニーズに応じて最適なチャネル数を選ぶことが必要になります。
一般家庭であれば、同時に通話する数は1通話で問題ありませんが、事務所では通話中に電話がかかってきたり、他のスタッフが通話中に発信したいなどといったケースが多々あります。
事務所の電話回線が同時1通話のみの契約だと、不便を強いられたりビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。
適切なチャネル数は業種や業務内容によって異なりますが、目安としては従業員数の約3分の1とされていますので、参考にしてください。
事務所の電話は一般家庭とは異なり、業務内容によっては高度な電話機能が必要となるケースがあります。自社の業務に必要な機能を見極め、それを満たす電話回線を選ぶことが重要です。
また、機能が充実している分、料金が高くなる場合もあるため、不要な機能がないかを確認し、必要なものだけを選ぶことも大切なポイントです。
では、事務所の電話回線で必要となる機能を見ていきましょう。
事務所の電話として用いられているビジネスフォンには、電話端末同士で使える内線機能が備わっています。
業務の効率化に役立つ便利な機能が豊富にあるため、内線の使用が多い企業は、必要な機能をあらかじめ明確にしておくと良いでしょう。
内線機能には、次のような特徴があります。
内線機能には、以上のように多くの便利なオプションが用意されているため、どの機能が必要かを検討してから導入することが重要です。
受付で外線着信を社内担当者に取り次ぐことが多い企業では、標準の転送機能に加えて、業務効率化につながる機能が備わっているかも確認することが大切です。
たとえば、以下のような機能があると便利です。
音声ガイダンスに従って、ユーザーがダイヤル入力で案内先を選択できる機能です。
このIVRシステムは、多くの問い合わせがある企業や大規模なコールセンターで活用され、従業員の業務負担を大幅に軽減します。
IVRはオプションとして利用できることが多いため、必要な場合は導入を検討すると良いでしょう。
導入の予定がなくても、サービスの拡大に伴って使用する可能性がある場合には、機能の充実度や追加費用について事前に確認しておくことをおすすめします。
事務所を新規で開設する際や、これから起業する際に、事務所の電話回線を契約するとなると、電話機器の購入や設置工事が必要になるため、予想以上の初期費用がかかることがあります。
新規立ち上げ時は極力コストを抑えて事務所設備を整えたいことでしょう。
そこで、コストを抑えながら固定電話を導入するための以下3つの方法をご紹介します。
以下順に各方法についてご説明していきます。
事務所の開設や移転の際には、電話回線の導入だけでなくインターネット回線の契約も必要となることが大半でしょう。
多くの通信事業者では、電話回線とインターネット回線をセットで提供しており、個別に申し込むよりもお得な料金設定になっていることが一般的です。
セット販売を行っている代表的な通信事業者は「ドコモ光」や「ソフトバンク光」といった、NTT東西の光コラボレーション事業者になります。
どこの通信事業者がセット販売を行っているか分からない場合は、以下の光コラボレーション事業者一覧から、別途で契約しているサービスの事業者が該当するか検索してみてください。
多くの電話会社では定期的にキャンペーンを実施しています。
キャンペーン情報は各社のホームページに掲載されているため、複数の会社のサイトをチェックしてみましょう。
条件が合えば、導入コストを抑えられるチャンスですので、活用を検討する価値があります。
クラウドPBXは、インターネットを介してビジネスフォン機能を提供する電話サービスで、物理的な主装置が不要です。
インターネット回線で接続するため、回線の増減やオフィスのレイアウト変更時にも工事が必要なく、初期費用を大幅に抑えられます。
また、スマートフォンを内線電話として活用できるサービスもあり、社員の増加やオフィス移転に柔軟に対応したい企業に導入が広がっています。
会社がすでにスマートフォンを持っている場合、電話機の追加購入は不要です。
また、加入電話や光IP電話と比較して通話料金が安く、コスト削減にも役立ちます。
たとえば、NTT東日本のクラウドPBXサービス「ひかりクラウド電話」では、社員のスマホやパソコンを電話端末として活用でき、外出先やテレワーク中でも会社の固定電話番号で通話が可能です。
事務所に電話回線を導入する際は、以下のステップで進めます。
それぞれのステップを見ていきましょう。
まず、使用する電話機の種類を選択します。
現在は、オフィス用電話機、PCやタブレットなどのソフトフォン、スマートフォンの選択肢があります。
企業の業種や規模に応じて、自社に最も適した電話機のタイプを選びましょう。
最近では、スマートフォンを業務用端末として活用する企業も増えており、必ずしも電話機が必要なわけではありません。
外出が多い場合は、持ち運びやすい携帯端末が適しているでしょう。
次にクラウド型かオンプレミス型のどちらにするかを決定します。
クラウド型はインターネット回線を使用してシステムをクラウドから利用する形式です。
運用コストや導入コストが低いこと、転送や保留機能が機器なしで利用できること、短期間で導入できることなどが特徴です。
もしオフィス用の電話機にソフトフォンやスマートフォンを使用したい場合は、クラウド型を選ぶ必要があります。
一方、オンプレミス型は、サーバーや電話機、交換機などをオフィス内に設置して運用する方式です。
従来のオフィスでは、この形態が主流でした。この方式は、高いカスタマイズ性を持ち、セキュリティ面でも優れていることが特徴です。
しかし、コストがかかることやメンテナンスに手間がかかるといったデメリットも存在します。
クラウド型もオンプレミス型も、それぞれのメリットとデメリットがあるため、十分に理解した上で、どちらを選択するかを検討しましょう。
信頼性の高い工事業者やベンダーを選ぶことは、非常に重要なポイントです。
工事業者の場合、適切な免許を所持しているか、見積書がわかりやすいか、事前の打ち合わせがしっかり行われているかを確認することが大切です。
クラウドPBXに関しては、豊富な導入実績があるか、サービスがどの規模の事務所向けかなども確認しておきましょう。
多くのサービスでトライアルが可能なので、実際に試してから検討するのも良い方法です。
オフィスに電話機を設置する際は、配線や機器の配置場所に応じてレイアウトを検討する必要があります。
工事業者と相談しながら、最適なレイアウトを決めましょう。
一方、クラウドPBXを利用すれば、配線や機器が不要なため、レイアウトの自由度が増します。
クラウドPBXを導入する場合、基本的に配線や電話機器は不要で、インターネット回線工事のみで済むことが特徴です。
しかし、一般的な回線を導入する際は、電話機や交換機の設置に伴う電話設備工事と、回線を接続するための配線工事が必要となります。
また、これらの工事をスムーズに進めるためには、事前に業者との打ち合わせや事前調査も欠かせません。
そのため、導入計画には余裕をもって取り組むことが必要です。
電話回線には光回線、IP電話、アナログ回線、ISDN回線の4種類があります。
新規導入を検討する際は、通信コストや導入の手間、運用のしやすさを重視し、自社に合った回線を選ぶことが重要です。
法人用回線では、アナログからインターネット回線への移行が進んでおり、特に固定電話番号が取得でき、コストを抑えられるクラウドPBXが人気です。
本記事の情報を参考に、自社にぴったりの電話回線を見つけて、業務をスムーズに進めてください。