「固定電話の番号をスマホで使えたら、もっと業務が楽になるのに…」と考えたことはありませんか?
そのようなニーズが高まる中で、以前までは難しかったスマホで03番号などを使える固定電話化が簡単にできるようになってきています。
設定に手間がかからず、低料金でコストダウンにもなるといったメリットもあるからこそ、利用者数が伸びているのでしょう。
この記事では、スマホで03番号を使う方法やおすすめツール、メリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
03番号をスマホで使う仕組み
「03」などから始まる固定電話番号をスマホからも使用可能にするツールが増えてきています。
このようなツールを活用することで、会社にかかってきた電話をスマホで受けたり、会社の番号でスマホから発信したりなどが可能となり、業務効率化になります。
つまり、もともと取得している「090」「080」などからはじまるスマホ番号とは別に、固定電話番号を取得、もしくは転送することで発着信できるのです。
「03」などから始まる固定電話番号をスマホでも使用可能にする代表的なツールは、以下の3種類です。
IP電話アプリ | インターネット回線を利用して音声通話をする通話アプリ |
クラウドPBX | 従来のビジネスフォンのPBXをインターネット上のクラウドに設置した電話サービス |
転送電話サービス | NTTやソフトバンクなどの固定電話キャリアが提する電話転送サービス |
「03」などの番号をスマホから使えるようにする仕組みを活用しているのは、企業だけではありません。
ここ数年で増加しているフリーランスや個人事業主からも支持されており、年々スマホの固定電話化の普及率は高まっています。
03番号をスマホで使う4つのメリット
「03」などからはじまる市外局番の会社の電話番号をスマホで使えるように設定すると、さまざまなメリットが得られます。
第一には、電話対応関連の悩みやトラブルを解説でき、最終的にはビジネスチャンスにつながります。また、人件費や工事費の削減にもなるのでコストダウンも望めるでしょう。
ここでは、03番号をスマホで使う4つのメリットをご説明していきます。
電話対応の遅れやトラブルを防止できる
会社の固定電話番号でのやり取りをスマホからも行えるようになると、対応の遅れや取り次ぎ時に起こりがちなトラブルを防げます。
これまでの会社の電話対応は、オフィスに待機するか、社用の携帯電話を持ち歩くかのどちらかでした。
いずれの場合も、人件費などがかかる上に迅速な電話対応が難しかったり、対応漏れや取次時のミスなどのトラブルが懸念されていました。
しかし、03などの番号がスマホからも使えるツールが誕生したおかげで、そのような問題が一気に解決したのです。
番号取得や工事費用の削減
新たに固定電話番号を取得したり、固定電話転送の準備をしなければいけないとなると「かなり大変な工事や設定が必要なのでは…」と、思い込んでいませんか?
確かに以前までは、固定電話番号の取得やその後の工事などに時間がかかったので、そう思い込んでしまっても仕方ないのかもしれません。
しかし、IP電話アプリやクラウドPBXなどの普及によって03番号などの取得が簡素化され、工事の必要性もなくなってしまったため、手軽にスマホの固定電話化ができるようになったのです。
さらに、工事が必要ないとなると工事費用もかからないため、大幅なコストダウンにつながります。
セットアップ時間を短縮できる
「03」「06」などの固定電話番号を取得したり、スマホでも使えるように設定する時間は最短10分と、驚くほど短くなりました。
従来のビジネスフォンや転送電話サービスからは考えられないほど、セットアップ時間が短縮されたのもメリットだといえるでしょう。
それによって、すぐに業務に取り掛かれるほか、素早くスタートアップできるのも魅力です。
電話番号を使い分けられる
「03」などから始まる固定電話番号をスマホからも使えるように設定したからといって、もともとの自分のスマホ番号が使えなくなるわけではありません。
結果的には、1台のスマホで「固定電話番号」と「元々のスマホ番号」の2つの番号を使い分けられて便利です。
実際に、スマホで固定電話番号を使う時は、事前にインストールした専用のアプリにて発着信します。元々のスマホ番号での発着信の操作はこれまでと変わらず、使い方がシンプルでわかりやすいのも魅力です。
03番号をスマホで使う2つのデメリット
市外局番で始まる固定電話をスマホでも使えるようにすると、かなりのメリットがありますが、反面でデメリットもあります。
03番号をスマホで使いたいと検討中の方には、特に知っていただきたい欠点でもありますので、ぜひ参考にしてください。
ここでは、03番号をスマホで使う2つのデメリットを解説していきます。
通話の質が落ちる
スマホを固定電話ができるツールの中のIP電話アプリやクラウドPBXは、インターネットを利用した電話回線で発着信を行うため、回線が不安定になりやすいのがデメリットです。
IP電話アプリの音声通話状態は、インターネットの混雑状況やつながり具合によって左右されます。
クラウドPBXもインターネット上のクラウドに主装置があるため、その時のインターネットの回線状況によって音声通話時の質が決まります。
緊急電話やフリーダイヤルにかけられない
IP電話アプリやクラウドPBXを使用する場合、「119」「110」のような緊急電話、「104」「106」などのNTTのサービス番号に発信できません。
また、IP電話アプリからは「0120」などのフリーダイヤルへの発信もできないため、不便に感じる場面が出てくるかもしれません。
どうしてもこれらの番号にダイヤルしたい時は、元々の自分のスマホ番号から発信する必要があります。
スマホで03番号を使うツールの3種類
スマホで固定電話番号を使えるサービスがたくさん登場している中で、ツールの種類はいくつかに分かれています。
ここでは、スマホで03番号を使うツールの3種類の特徴を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
IP電話アプリ
IP電話アプリは、インターネット回線を使って通話を行なう電話サービスです。IP電話サービス事業者の公式サイトから申し込み、固定電話番号を取得のうえスマホにアプリをインストールすることで、固定電話番号で発着信ができるようになります。
スマホから固定電話番号を取得でき、専用アプリのインストール後は簡単にスマホを固定電話にできると話題ですね。
しかし、以前のIP電話アプリでは「050」からはじまる電話番号の取得しかできませんでした。それがここ数年で「03」などの市外局番の取得ができるようになって、注目を集めているのです。
通常の固定電話やスマホの電話では、通話するごとに通話料がかかりますが、IP電話アプリの場合は通信料がかかることを頭に入れておくべきでしょう。
クラウドPBX
クラウドPBXとは、オフィスの固定電話を中心とした複数回線をクラウド上にある主装置(PBX)で収容し、、発信者と着信者の音声をインターネット回線を経由して送受信させることで、スマホの固定電話化を実現した電話システムです。
クラウドとはインターネット上に存在する空間であり、そこにPBXやサーバーなどの装置を設置して、ユーザー自身の環境には物理的な設備をおくことなく、サービスを利用できる仕組みになっています。
クラウドPBXが普及する前は、ビジネスフォン(PBX)といわれる電話交換システムが主流でした。
この「ビジネスフォン」と「クラウドPBX」の違いは、主装置にあります。
これまでの主装置はオフィスなどに設置する必要のある「実在の機器」でしたが、クラウドPBXの主装置の場合はクラウド上に存在する機器であり、ユーザから見ると物理的には存在しません。実際には、クラウドPBX事業者が持つデータセンターなどに主装置が設置されており、クラウドPBXユーザーが使用する固定電話回線はそのデータセンターに収容されているというわけです。
だからこそ、クラウドPBXでは実際に主装置を設置するための配線や工事の必要がなく、インターネット上の設定だけで電話機だけでなくスマホやパソコンなどからも、会社の固定電話の発着信が可能になるのです。
転送電話サービス
転送電話サービスとは、NTT東日本/西日本やau(KDDI)、ソフトバンクなどの固定電話キャリアがオプションとして提供している電話転送サービスです。
代表的なサービスとしては、「ボイスワープ(NTT東日本・西日本)」や「着信転送サービス(au)」、「多機能転送サービス(ソフトバンク)」などがあります。
どのサービスにおいてもオプション料金がかかりますが、概ね月額500円程度と比較的安い料金で所有のスマホにて固定電話の着信ができます。
しかし、転送電話サービスには以下4つのデメリットがあるため、このデメリットが許容できるか契約前に確認しておきましょう。
- スマホから固定電話番号での発信ができない
- スマホの画面上で「固定電話から転送された電話」なのか「元々スマホの番号宛にかかってきた電話」なのか、判断ができない
- 固定電話宛の電話をスマホへ転送すると、固定電話⇒スマホ間の通話料がかかる
- スマホへの転送ON/OFFは都度設定操作を行う必要がある
特に「固定電話⇒スマホ間の通話料がかかる」という点は、頻繁にスマホで受けたいと考えている場合には、かなりの通話料となる可能性があるため、注意が必要です。
スマホで03番号を使う便利ツール5選
スマホでも固定電話番号を使えるようにする便利ツールは年々増え続けていますが、中でも支持率や継続率が高いツールがあります。
ここでは、スマホで03番号を使いたい人におすすめの便利ツール5選をご紹介していきます。
03plus(ゼロサンプラス)

引用:https://03plus.net/
「03plus(ゼロサンプラス)」は、導入ユーザー数6万人以上、継続率97%以上の実績を誇るIP電話アプリです。
「03番号」や「06番号」をはじめとした、46局番の市外局番の固定電話番号を選べます。
番号取得の設定が簡単な上に、工事なしで導入までの時間は最短10分。月額料金はかなりリーズナブルなのに機能がかなり充実していてリッチな内容です。
- 導入ユーザー数5万人以上、継続率97%以上の実績
- 46個の市外局番の固定電話番号の取得が可能
- 利用料が安くて始めやすい
- FAXの送受信やスケジュールや電話帳の共有などの機能充実
- 月額利用料:980円〜
- 通話料:8円/3分(固定電話宛)
じむでん

引用:https://www.jimden.jp/
「じむでん」は「03plus」と同様に、スマホで「03番号」などの市外局番が利用できるIP電話アプリです。
クラウドPBX関連のサービスでも定評の「株式会社まほろば工房」が提供しており、公式サイトからの申し込みにて最短3日で固定電話番号を取得できます。
「03」「06」「075」「045」「082」の中から好きな市外局番を選べます。
月額1,100円〜と比較的リーズナブルな料金設定であり、 通話料は3分あたり8.8円と安めの設定です。
- 東京や大阪などの5種類の市外局番を取得可能
- 初期費用が無料
- 通話料が安い
- 留守番電話機能が無料
- 月額利用料:1,100円〜
- 通話料:8.8円/3分(固定電話宛)
MiiTel(ミーテル)

引用:https://miitel.com/jp/
「MiiTel(ミーテル)」はAI搭載型のクラウドIP電話サービスで、電話対応や営業の改善に役立つ機能の充実が最大の特徴です。
IP電話機能の他には顧客との電話のやりとりの録音機能に音声解析や文字起こし、さらにはAIによる評価やフィードバック機能もついてます。
評判のAIによる評価やフィードバック機能は、うまく活用することで今後のコールセンター対応やテレアポ営業の改善、改良につながるはずです。
- AIによる電話対応の評価やフィードバック機能が充実
- 教育コストを大幅に削減できる
- 電話の録音機能、音声解析、文字起こし機能が便利
- フリーダイヤル番号の取得も可能
- 月額利用料:5,980円〜
- 通話料:8.94円/3分(固定電話宛)
クラコールPBX

引用:https://clocall.jp/pbx/
「クラコールPBX」は、ビジネスフォンの機能をクラウド上で利用することが出来るクラウドPBX電話サービスです。月額980円〜でスマホ、パソコン、SIP電話機などの複数の端末で使えます。
低料金から手軽に導入でき、最大では100ユーザーが使用しても月額基本料が4,900円とかなり安い料金設定です。
スマホの固定電話化はもちろんのこと、番号や時間帯別に着信着信グループを分類したり、対応時間外の自動音声アナウンス機能も完備しています。
- 1ヶ月の成約数100社以上、継続利用率99%以上
- 100ユーザー使用でも月額基本料4,900円
- 8種類の市外局番から番号を取得できる
- フリーダイヤルも取得可能
- 電話転送や通話保留、留守番電話サービスあり
- 月額利用料:980円〜
- 通話料:8円/3分(固定電話宛)
テレワープ

引用:https://telwarp.com/
「テレワープ」は、ひかり電話で取得した固定電話番号をスマホで発着信できるように設定可能な固定電話転送サービスです。
転送に関する工事や新たな電話番号取得の必要は全くなく、今お使いのひかり電話(固定電話)はそのままに、簡単な手続きをするだけで複数のスマホ端末にて会社の電話対応ができます。
特に、フリーランスや個人事業主、店舗向けの転送電話サービスにおすすめです。
月額料金は1,408〜2,398円とかなり低料金で、新規登録者向けには2ヶ月無料キャンペーンも実施されているので、お試しに最適です。
- 月額料金が安い
- 使っている固定電話番号を変えることなく、スマホでも発着信できるようになる
- ひかり電話の転送サービスで回線状態がいい
- 新規登録者向けに2ヶ月無料キャンペーンを実施
- 保留転送や留守番電話、時間外応答、内線通話などが無料
- 月額利用料:1,408〜2,398円
- 通話料:ご契約中のひかり電話通話料が適用(固定電話機での通話と同義)
まとめ
「03」などの固定電話番号をスマホでも使える仕組みや導入のメリット、デメリットなどを解説してきました。
会社の固定電話をスマホやパソコンで受けたり、発信したりするためのツールにはいくつかの種類があり、各々にメリット、デメリットがあります。
利用シーンや規模、費用感に合わせて選べるだけのラインナップですから、じっくりと比較した上で自社に合うものを選んでみてはいかがでしょうか。
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