非通知のワン切り対策4選|嫌がらせ問題の解決法!

大抵の方々がスマートフォンを持ち、電話機能も使っているかと思われます。今回は、たまにかかってきたり、一時集中して標的にされてしまう「非通知のワン切り」について解説していきます。

そもそもワン切りって?

ワンは英語のoneで「1」のこと。切りは電話を切ることですから、電話をかけて、着信音を1回だけ聞かせるくらいの短い時間で発信者側から切ってしまう電話のかけ方のことを言います。

こうすると相手の電話機に着信履歴が残ります。誰からだろうと思って、何の気なしにコールバックしたら、悪質なセールスだったりするようです。通話料を負担させた上に売り込みを聞かせるのですから、やられた方はたまりません。

また、コールバックした先に自動応答装置があって、高額な振込を要求するガイダンスを流すという詐欺もあるとか。古くからある手口で、いわゆる振り込め詐欺の先駆的なやり口だとも言われているようです。

何の目的で非通知ワン切りをするの?

このワン切りを、非通知設定でやってくるケースが増えています。発信者番号が非通知であれば、着信履歴が残ってもコールバックすることはできません。非通知ワン切りの目的は何なのでしょう。

非通知ワン切り(1)信用調査

非通知ワン切りのほとんどは、何かを調べるために行われていると言われています。消費者金融業者や不動産業者にとって、電話が継続して使われている、すなわち、電話代を滞納していないのか、滞納や引っ越しなどで電話が使われなくなっているのかという最新の情報をゲットするには、やや正確さには欠けるものの電話を使うのが最も効率的というわけです。

非通知ワン切りは人ではなく機械が電話しているケースがほとんどだとも言われています。自動発信が可能な特殊な装置に調べたい番号を入力しておくと、装置が勝手に電話して、①「呼び出した(けれども1回なので誰も出なかった)」、②「話し中だった」、③「電話が使われていないというアナウンスが流れた」のどれだったかを記録しておくとか。こうして作ったリストは高額で売買されているとも言われています。

非通知ワン切り(2)いやがらせ、営業妨害

このほかにも悪意で非通知ワン切りがかかってくるケースがあります。理由はさまざまでしょうけれども、いやがらせ目的ということです。

電話が鳴れば、人は反応して、作業や会話を中断したり、集中が途切れたりします。しかし、非通知ワン切りであればかけ直すこともできません。頻繁にやられては仕事や生活に支障をきたします。会社や商店であれば営業妨害ということになります。
放置しておけばいいかというと必ずしもそうは言い切れないようです。相手には意図があるのでエスカレートするかも知れません。

非通知ワン切りの嫌がらせが!4つの対処法

非通知ワン切り対策その1:ナンバー・リクエスト

NTT東日本、NTT西日本が提供しているナンバー・ディスプレイは、かけて相手の電話番号を電話機のディスプレイなどに表示するサービスで、通知設定の人から電話であれば、出る前に誰からの着信か確かめて、出るかどうか決めることができます。しかし、非通知の相手からの着信では、この機能では不十分です。そこでナンバー・ディスプレイのオプション・サービスである、ナンバー・リクエストを使います。

電話番号非通知でかけてきた相手に、「こちらは○○○-△△△-□□□□(電話番号)です。おそれいりますが、電話番号の前に『186』をつけてダイヤルするなど、あなたの電話番号を通知しておかけ直しください」 とメッセージで応答するサービスです。

これであれば電話番号を通知してきた着信には出ることができますし、非通知の場合には着信音も鳴りません。

なお、2023年4月17日以降に「ナンバー・ディスプレイ」および「ナンバー・リクエスト」を新規でお申し込む際に、契約者が70歳以上である、または70歳以上の方と同居している旨をご申告すると「ナンバー・ディスプレイ」および「ナンバー・リクエスト」の月額利用料および工事費が無料となるキャンペーンが開催されています。*1 特殊詐欺対策にもなるので、ワン切り被害が発生していない場合にもおすすめです。

*1詳細は次のサイトをご確認ください NTT|ナンバー・ディスプレイおよびナンバー・リクエストの高齢者無料化(2023年5月1日より)

非通知ワン切り対策その2:迷惑電話おことわりサービス

迷惑電話を受けた直後に、簡単な登録作業を行うことで以降同じ電話番号からかかってきた場合、お客さまに代わって「こちらは、○○○-△△△-□□□□(電話番号)です。この電話はお受けできません。ご了承ください」と自動的にメッセージで応答するNTT東日本、NTT西日本のサービスです。最大6個の電話番号を拒否登録できる「迷惑電話おことわりサービス6」と、最大30個の電話番号を拒否登録できる「迷惑電話おことわりサービス30」があります。

着信が非通知の場合でも登録して、以降の着信を拒否することができます。通知、非通知、両方からの迷惑電話で困っている場合には有望な選択肢ではないでしょうか。

非通知ワン切り対策その3:電話機の非通知拒否機能

非通知拒否機能のついた電話機も販売されています。類似の機能は各種スマートフォンにも搭載されていますが、固定電話機の中にも非通知からの着信を拒否する機能を持ったものがあります。
この機能を使うためにはナンバー・ディスプレイの契約が必要となりますが、オプションのナンバー・リクエストの契約は不要となります。

ただし、この機能を持った電話機の種類は余り多くないようです。

非通知ワン切り対策その4:電話番号変更

ストーカー行為のように非通知ワン切りが執拗に続くようであれば、残念ながら電話番号を変更するという方法しかないかもしれません。

なお、ワン切りで被害届が受理されるには、かなり極端な回数ワン切りされてしまい営業等に迷惑がかかる場合でないとなかなか難しいようです。警察へ相談した、という実績を作っておく

NTTの電話は、一回線につき工事費用は2750円かかります。なお、頻繁な間違い電話や特殊詐欺犯罪に巻き込まれた場合は工事費無料となります。*2

*2被害を受けたことまたは被害を受けるおそれがあることを示す書面(警察への被害届出や相談記録)等をご提出いただく場合があります。https://web116.jp/shop/benri/henko/henko_02.html

まとめ

以上、非通知ワン切りの対応について取り上げました。

  • 電話事業所の提供する各種オプションサービスに加入する
  • 電話番号を変える

いずれの方法も被害にあっている側に手間がかかり、費用を負担させられるという理不尽とも言える対策となってしまいます。

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