近年、起業の流れやサポート体制も充実しており、起業家にとっては好ましい環境が整っています。さまざまな支援プログラムやスタートアップコミュニティが存在し、情報やノウハウを共有することもできます。何かやってみたいことがある人にとって、自分の手で会社を作るということは良い選択肢と言えるでしょう。
起業するにあたって、色々と準備すべきことがあります。そのうちの一つが電話番号です。手持ちの携帯電話をそのまま流用しよう……と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、起業する際には固定電話番号(市外局番)の設定を強く推奨します。理由は端的に述べると、信用と利便性です。
固定電話がないことで起きる問題
初対面で名刺をもらって、電話番号が入っていなかったら少し心配になりませんか? メールアドレスが書いてあるから連絡は取れるのでしょうが、メールだとすぐに読んでくれるとは限りません。火急の用事があった際、電話の方が連絡がつきやすいのは明らかです。
携帯電話の番号だけを入れている人もいます。確かにケータイなら、いつでも出てくれそうですが、ちゃんとした会社ではないのかなという印象も与えてしまいます。携帯番号なのだから、休みのはずの週末とか、終業後の夜遅い時間にもかけていいのか、プライベートの兼用みたいだから遠慮した方がいいのか……。様々な働き方が認められるようになったとはいえ、取引先を悩ませるのは避けたいところです。やはり名刺に固定電話の番号が入っていれば、こういった事態に陥らずに、信用を得ることができるでしょう。
オフィスの所在に則した固定電話番号
会社を作るためには、法務局に登記申請をしたり税務署に設立を届け出たりしなければなりません。その際には本店所在地という所番地が必要となります。法務局や市役所、税務署とのやりとりは電子化が進んでいますが、それでも日本国内に郵便物を受け取れるような所番地がないことには創業することができません。所番地としてオフィスを構えたら、NTTといった各電話事業者に固定電話開通の手続きを行いましょう。
とはいえ、必ずしも不動産屋さんに頼んで新たにオフィス用の物件を借りずとも、起業することができます。リモートワークが一般化した今では、ご自宅で起業する人が増えています。
あるいは、シェアオフィスのような場所の中には、登記のための住所として利用できるところもあります。
それでは、自宅で起業するケースと、シェアオフィスを利用するケースについて、電話という観点から考えてみましょう。
自宅で起業する場合
既に自宅に固定電話回線を引いていても、新たに別の固定電話番号を開通することができます。会社専用の番号を持つようにすると良いでしょう。そこまで家庭用の固定電話回線を使っていないので兼用にするとしても、固定電話番号の安心感は格別です。
起業して間もない頃は特に、業務時間中の外出の機会が多くなります。起業したての人手が足りない時期に、電話番だけに人手を雇って自宅に入れる──なんてことはもってのほかですよね。
ご存じのない方も多くいらっしゃると思いますが、実は「固定電話番号を手持ちのスマートフォンに発着信させる」技術があり、色々とサービスが展開されています。スマホを内線化(すなわち、子機のように扱えるということです)なら、固定電話にかかってきた電話に外出先から出られるため、ビジネスチャンスを逃しません。
サービスの一例として、「テレワープ」が挙げられます。スマホアプリを使うことで、発着信・留守電設定・時間応答設定等の機能を類似サービスの中でも非常に低コストな定額制で使えます。一つの固定電話番号を同時にスマホ5台まで設定できるので、起業したての人数の少ないオフィスにぴったりです。詳しくは以下の公式サイトを見てみてください。
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テレワープ公式サイト https://telwarp.co.jp
シェアオフィスで起業する場合
固定電話を引いてくれるシェアオフィスもありますが、その場合通常通り固定電話を使うよりも通話料が割高であったり、固定電話回線を引けないシェアオフィスも多く、現代では携帯電話での対応が主流のようです。
携帯番号を使えば、シェアオフィスにいても外出していても電話を受けることはできます。でも、名刺に印刷できる携帯番号は1つだけ。起業して、仲間が増えて、何人かで仕事をする場合には、それぞれの名刺にそれぞれの携帯番号が印刷されます。そんな名刺を並べて見たら、あまりちゃんとした会社とは思われない可能性があります。つまり、ある程度、会社の信用を犠牲にすることになります。
もちろん、自宅で起業するのに比べ、電話以外でのメリットが多くあります。お金がかかるのだから当然ではありますが、郵便物も受け取れるならば公私をきっちり分けることができます。また、応接室や会議室が使える場合も多く、たいへん便利です。大事な商談をカフェや駅の待合室で行うのは、あまりカッコよくありませんからね。
この問題を解決するには、住所関係なく固定電話番号を取得・開通でき、スマホでも使えるクラウドPBXを使うと良いでしょう。ただし、クラウドPBXの運営事業所によって新規番号取得できるのは市外局番のものと050から始まるIP電話特有のものに分かれますので、注意が必要です。料金形態にも非常に幅があるので、自分の思った通りの運用が実際にできるのかどうか色々なサイトを見てみてください。有名なクラウドPBXの事業所は以下の通りです。
03puls https://03plus.net/
Goodline https://good-line.jp
まとめ
今回は、起業する際の固定電話の役割・運用について取り上げてみました。まとめると、
・オフィスを構える際は手順通りに固定電話を開設するのが良い
・自宅で起業する場合、固定電話番号を内線化するサービスを使うべし。中でもテレワープがおすすめ
・レンタルオフィスの場合、固定電話回線を開設できる場合は固定電話を使い、そうでない場合はデメリットを承知で携帯電話番号を使うか、クラウドPBXによって固定電話番号取得の上使うと良し
参考になると幸いです。