
皆さんは「固定電話のBluetooth化(無線化)」をご存じでしょうか?
固定電話機はその名の通り、コードで特定の場所に固定されています。携帯電話やスマホが普及した現代において、電話ができる場所が限られているのは不便に感じますよね。
そこで今回は、固定電話をBluetooth化(無線化)し場所にとらわれずに電話する方法を3つご紹介します。
結論から言うと、固定電話をBluetooth化(無線化)するならテレワープをおすすめします。テレワープなら、今使っている固定電話をそのままスマホでも使えるようになり、固定電話機に縛られることがなくなります。
Bluetooth化(無線化)とは

スマホの普及に伴い、一般的にも知られるようになったBluetoothですが、皆さんは具体的にBluetoothがどのようなものなのかご存じでしょうか?
Bluetoothとは無線(ワイヤレス)通信技術の1つで、主に近距離にあるデジタル機器同士で1on1のデータ通信を行うために使われています。スマホとワイヤレスイヤホン、パソコンとマウスなど、身近な機器でBluetoothによる無線接続が行われています。
Blue(ブルー、青)+tooth(トゥース、歯)なんて不思議な名前ですが、これは10世紀にノルウェーとデンマークを統一したデンマークの王様、ハラルド・ブロタン(Harald Blåtand)に由来しているそうです。Blåtandを英語にしたのが「Blue Tooth(青い歯)」なのだとか。王様が2つの国を統一したように、コンピュータと通信を融合させる無線技術としての期待を込めたネーミングだったようです。尚、この技術を開発したのは、デンマークでもノルウェーでもなくスウェーデンの会社エリクソン(Ericsson)でした。
Bluetoothは同じ無線通信技術である「Wi-Fi(ワイファイ)」に比べ、消費電力が少なく長時間接続が可能といった特徴があります。
現在は、家電などの機器にも通信技術が導入され、Bluetoothによる無線通信に対応し始めています。
固定電話のBluetooth化(無線化)
固定電話においても例に漏れず、Bluetooth化が進んでいます。
固定電話機は一定の場所に複数のコードで接続され置かれています。コードが絡み合うと見栄えが悪くなるだけでなく、漏電によって電気代高騰や火災の原因になることもありリスクを伴います。
また前述した通り、スマホや携帯電話に慣れている方にとっては、電話はどこでもできるのが当たり前なため、固定電話は場所が限られるというのは、大きなデメリットになるでしょう。
つまり、固定電話が今後使われていくためには、コードの本数を減らせて移動がしやすくなる「Bluetooth化(無線化)」に対応していくことが求められているのです。
固定電話をBluetooth化(無線化)する方法 4選

固定電話をBluetooth化(無線化)するには以下4つの方法があります。
- 家庭用固定電話の無線化
- ビジネスフォン(会社)の固定電話の無線化
- PBXによるスマートフォンの内線化
- テレワープによるスマートフォンの内線化
それぞれ順にどのような方法なのかを詳しく解説していきます。
家庭用固定電話の無線化
固定電話を無線化する方法として、最も一般的なのが「子機(受話器だけのような形の電話機)」による内線化です。
最近の家庭用電話機はファクシミリ一体型で、かつ子機が何台か付属しているのが主流です。ファックスマシンを兼ねた親機は固定ですが、これに繋がる子機は親機と無線でつながります。この無線の区間で使われるのがBluetoothというわけです。
家庭用の電話機をBluetooth対応の親機と子機にすれば、家の中のどこにいても電話を受けたり掛けたりすることができます。
ただし、Bluetoothは近距離に適した無線技術なので、親機と子機が数十メートルも離れると使えなくなるということには注意しましょう。
ビジネスフォン(会社)の固定電話の無線化
会社が比較的大規模で、ビジネスフォンを設置しているなら、デスクなどにはビジネスフォン用の電話機が置かれているかも知れません。
ビジネスフォン用の電話機の中にはBluetoothに対応したものもあります。
例えば、Bluetooth対応のヘッドセットとビジネスフォンをペアリング(通信できる状態に)しておけば、受話器を持たなくて良いので両手が使えるばかりでなく、席を離れて、資料を探しに行ったりすることが可能になります。
パソコンを操作しながら電話応対したり、席から移動することの多い仕事の人には大変便利ですが、ビジネスフォン用の電話機の買い替えが必要になるケースが多そうです。
PBXによるスマートフォンの内線化
家庭用電話機の子機やビジネスフォンのBluetooth利用では、数十メートル離れたり、間に電波を遮る障害物があると使えません。「外でも固定電話が使いたい」そういったニーズもあることでしょう。
Bluetoothではなく、インターネット通信を利用した通話ならば、電波が通じる環境にいる限りどれだけ距離が離れていても利用が可能です。
最新のPBX*1の中には、クラウドPBXと呼ばれるスマートフォンを内線電話機として使えるサービスもあります。このサービスを契約すると、特に工事等は行わずに、スマホに専用のアプリをインストールしてPBXに登録することで、固定電話機があってもなくても、スマホをどこでも使える固定電話機として使うことができます。
クラウドPBXによるスマホからの通話は、携帯電話会社ではなくクラウドPBXのサービス提供事業者が定める通話料が適用されます。また、クラウドPBXサービスの多くはスマホで無料の内線通話が可能になります。
Bluetooth化とは違うものの、インターネットを通じた通話が可能になるクラウドPBXなら、固定電話がスマホで使えるようになるため、固定電話の無線化の方法の1つとして有効でしょう。
*1 PBXとは…一つの企業内・組織内に設置された電話交換機のこと。この機器によって数多くの電話機がコントロール可能となり、数百単位の内線電話や転送が可能となる。詳しくは次の記事をご参照ください。
テレワープによるスマートフォンの内線化
クラウドPBXでスマートフォンを固定電話の内線電話機として使う方法をご紹介しましたが、クラウドPBXのデメリットとして、「今使っている固定電話番号が引き継げない」「大規模利用向けのサービスが多い」「料金が高い」といったものがあります。
このデメリットがない「テレワープ」というスマホ内線化サービスがあります。
テレワープとは、NTT東日本/西日本または光コラボレーション事業者*2が提供する「ひかり電話」サービスをスマートフォンでも発信・着信できるようにするサービスです。似たような名称の「ボイスワープ」という転送電話サービスがありますが、全く異なるサービスとなります。
テレワープなら、今使っているひかり電話の契約や固定電話番号をそのままに、固定電話にかかってきた電話をいつでもどこでもスマホで受け取ることができ、さらにはスマホから固定電話の番号で発信できるようになります。
1~5人での利用を想定して設計されているため、料金も明快かつ手頃で、導入も「手のひらサイズの装置の設置」と「アプリのインストール」だけです。クラウドPBXのように大掛かりなものを導入してまで…とお悩みの方にはうってつけではないでしょうか。
また、テレワープは固定電話機の子機と似たように「スマホが固定電話の子機になるサービス」ですが、子機のように使える場所に制限もないため、固定電話の利便性が子機以上にあがります。
*2 光コラボレーション事業者とは…NTT東日本/西日本より光アクセス回線の卸提供を受けて、光回線サービスや光電話サービスなどを自社サービスとして販売している事業者のこと。
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まとめ
固定電話を無線化する方法を4つご紹介しましたが、固定電話を利用する規模・用途に応じて何が最適な無線化の方法かを選ぶ必要があります。
家庭の固定電話を家庭内だけで使うのであれば子機だけで事足りると思いますし、オフィス内で完結するならビジネスフォンのBluetooth対応デバイスも同様です。
しかし、固定電話を置いてある環境の外、つまりBluetoothの圏外に出てしまうと両方とも使うことができなくなるため、固定電話を外でも無線化して使いたい場合はクラウドPBXまたはテレワープの導入を検討する必要があるでしょう。
テレワープについて、詳しくはこちらをご覧ください。
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