オフィスリンクとは?特徴や注意点・導入費用を解説

  • 「外出中にオフィスへかかってきた電話へ出られず、うまくコミュニケーションが取れない」
  • 「リモートワーク中の電話品質が悪くて生産性が低下している」

このような電話のお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

そのような悩みには、手持ちのスマホを会社の内線に切り替えられるクラウドPBXサービス「オフィスリンク」がおすすめです。

オフィスリンクなら、外出中でも電話対応ができ、オフィス以外の場所でも高品質な音声でコミュニケーションを取れます。

本記事では、オフィスリンクの概要や特徴、導入時の注意点を解説します。オフィスリンクの契約プランや導入費用も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

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目次

オフィスリンクとは?

引用:https://www.ntt.com/business/services/officelink.html

オフィスリンクとはNTTドコモが提供する、携帯電話の内線化サービスです。

一般的に固定電話や携帯電話、ビジネスフォンにかかってきた電話は、特定のネットワーク環境・端末でしか使えません。そのため、オフィスの固定電話へかかってきた電話を携帯電話で受電することは不可能です。

しかし、オフィスリンクなら全国のドコモ通信エリアが対象となっており、スマートフォンや携帯電話を会社の内線エリアとして活用できます。オフィスリンクを導入することで、外出中や自宅からでもオフィスと同様の通信環境で電話によるコミュニケーションが可能です。

また、通常の内線電話を導入するよりも、オフィスリンクを選択したほうがコストを大幅に抑えられます。前述の通り、通信回線はNTTドコモが提供しているため、日本全国で内線電話が可能です。

オフィスリンクの契約プランは2種類

オフィスリンクの契約プランは、以下の2種類が用意されています。

  • お客様PBXタイプ
  • 仮想PBXタイプ

それぞれ順に解説します。

お客様PBXタイプ

オフィスリンクのお客様PBXタイプとは、現在利用しているPBXをネットワークへ接続し、内線通話を可能にする契約プランです。

企業内の既存PBX設備を活かしてオフィスリンクの導入ができ、新たにPBXを用意する必要はありません。オフィスリンクを導入することで、既存PBXをオフィスリンク網に接続でき、内線電話にて通話が可能です。

また、お客様PBXタイプを利用する際に企業側で用意が必要な設備・機器は以下の通りです。

  • アクセス回線(インターネット回線)
  • ルータ
  • スイッチ
  • GW
  • PBX
  • 固定電話回線

ただし、お客様PBXタイプを契約する際は、自社で利用しているPBXが対応しているか確認が必要です。相互接続が可能な機種でなければ、オフィスリンクを契約しても活用できません。

あらかじめオフィスリンクの公式サイトから、対応しているPBXを確認しておきましょう。

仮想PBXタイプ

オフィスリンクの仮想PBXタイプとは、ドコモのPBX機能を利用して内線通話を実現する契約プランです。PBXを契約していない場合でも、仮想PBXを活用できるため、固定資産の軽減や保守費の削減が可能です。

また、仮想PBXタイプを利用する際に企業側で用意が必要な設備・機器は以下の通りです。

  • アクセス回線(インターネット回線)
  • ルータ
  • スイッチ
  • 固定IP電話回線

仮想PBXタイプはお客様PBXタイプに比べて、用意する設備や機器が少ないプランとなります。

外線発信オプションを利用すれば「050番号」もしくは「固定回線の番号」から発信が可能です。自社でGWを用意する必要もなく、従来の090や080を利用した通話に比べてコストを抑えて外線発信を実現します。

オフィスリンクの特徴3選

オフィスリンクの特徴は、以下の3つです。

  • オフィスと同じ電話環境の構築が可能
  • ユーザーに合わせた複数のオプションを提供
  • コストをかけずに電話コミュニケーションが取れる

それぞれ順に解説します。

オフィスと同じ電話環境の構築が可能

オフィスリンクを導入することで、外出中や自宅でもオフィスと同じ電話環境を構築できます。

オフィスと同様の電話環境を用意することで、業務効率のアップが可能です。例えば、外出中に進行中のプロジェクトの連絡がオフィスの電話に来た場合、受電できずにうまく進められないケースもあるでしょう。

オフィスリンクを導入すれば、携帯電話が内線電話になるため、オフィスに来た電話をすぐに受電可能です。もちろん、代表電話を使った外線電話もできるため、外出中でもこれまでの固定電話と変わらない対応ができます。

また、近年はテレワークを推進する企業も増えており、従業員が自宅でも働ける環境を整備しようと動いていることも少なくありません。オフィスリンクを活用すれば、テレワークでもオフィスと同様の環境で電話対応ができるため、業務効率を低下させずに取り組めます。

企業として業務効率アップを目指している場合、オフィスリンクはマッチしているツールと言えるでしょう。

ユーザーに合わせた複数のオプションを提供

オフィスリンクはユーザーである企業側に合わせてカスタマイズできる、複数のオプションを提供しています。オフィスリンクのメイン機能である内線電話以外にも、便利なサービスを利用できます。

具体的に提供しているオプションサービスは、以下の通りです。

オプション名サービス内容
外線発信サービスオフィスリンク回線を活用して、代表番号を活用して電話発信ができます。携帯電話から発信しても、相手には固定電話として通知されます。※仮想PBXタイプのみで契約が可能。
外線発信(携帯電話番号発信)
規制サービス
携帯電話番号からの外線発信を規制するサービスです。外線発信を規制することで、電話窓口を絞り無駄なやり取りを減少できます。
アクセス回線冗長化サービスアクセス回線を2つ用意し、万が一メイン回線で不具合が発生してもすぐに切り替えられるサービスです。通信回線に問題や障害が発生しても自動的に切り替え対応が行われるため、安心してオフィスリンクを利用が可能です。
国際ローミング着信サービス海外でも内線電話が可能になるサービスです。海外にいる場合でも、国内と同じ環境で内線電話を受電できます。ただし、本オプションは外線発信規制サービスと同時に契約はできません。海外へ渡航する際は、規制サービスを解除しておきましょう。
留守番電話サービス電話に出れなかった場合でも、留守番電話として伝言を受け取れるサービスです。オフィスリンクで契約した固定電話を対象としています。※仮想PBXタイプのみで契約が可能。
メッセージ応答サービス営業時間外に電話がかかってきた場合に営業終了のメッセージを流すサービスです。オフィスリンク回線が設定時間に合わせて自動的に切り替わるため、時間外に携帯電話で電話が鳴ることはありません。基本メッセージは無料で設定が可能。有料契約を行えばオリジナルメッセージの設定もできます。
オプション名サービス内容
外線発信サービスオフィスリンク回線を活用して、代表番号を活用して電話発信ができます。携帯電話から発信しても、相手には固定電話として通知されます。※仮想PBXタイプのみで契約が可能。
外線発信(携帯電話番号発信)
規制サービス
携帯電話番号からの外線発信を規制するサービスです。外線発信を規制することで、電話窓口を絞り無駄なやり取りを減少できます。
アクセス回線冗長化サービスアクセス回線を2つ用意し、万が一メイン回線で不具合が発生してもすぐに切り替えられるサービスです。通信回線に問題や障害が発生しても自動的に切り替え対応が行われるため、安心してオフィスリンクを利用が可能です。
国際ローミング着信サービス海外でも内線電話が可能になるサービスです。海外にいる場合でも、国内と同じ環境で内線電話を受電できます。ただし、本オプションは外線発信規制サービスと同時に契約はできません。海外へ渡航する際は、規制サービスを解除しておきましょう。
留守番電話サービス電話に出れなかった場合でも、留守番電話として伝言を受け取れるサービスです。オフィスリンクで契約した固定電話を対象としています。※仮想PBXタイプのみで契約が可能。
メッセージ応答サービス営業時間外に電話がかかってきた場合に営業終了のメッセージを流すサービスです。オフィスリンク回線が設定時間に合わせて自動的に切り替わるため、時間外に携帯電話で電話が鳴ることはありません。基本メッセージは無料で設定が可能。有料契約を行えばオリジナルメッセージの設定もできます。

オフィスリンクは基本機能に合わせて、様々なオプションサービスを活用できます。自社の運用形態や働き方に合わせて選択することで、よりオフィスリンクを活用できるでしょう。

コストをかけずに電話コミュニケーションが取れる

オフィスリンクは通信に関するコストを抑えながら、電話コミュニケーションが可能です。

従量課金制度で通信回線を利用している場合、内線電話をかけるたびにコストがかかってしまいます。一方、オフィスリンクは定額料金制度となるため、毎月一定の金額でサービスを利用できます。

特に内線電話に関しては、導入することで通話料が無料になります。業務内で内線電話をよく利用する場合は、大幅にコストダウンを実現できます。

また、オフィスリンクの仮想PBXタイプを契約すれば、PBXの通信環境の構築コストも抑えられます。通常では環境構築のために、ネットワーク工事をしたり、固定電話を多数導入したりする必要があります。

しかし、オフィスリンクなら初期費用を支払うだけで、PBXの通信環境を構築可能です。すでに従業員が保有している携帯電話を全て内線電話へと切り替えるため、内線電話機の導入コストの削減も期待できるでしょう。

オフィスリンクを導入する際の注意点

オフィスリンクを導入する際の注意点は、以下の通りです。

  • キャリアがドコモに限定されている
  • 導入までに一定の時間とコストがかかる

それぞれ順に解説します。

キャリアがドコモに限定されている

オフィスリンクを導入する際の注意点として、キャリアがドコモ限定になる点が挙げられます。

従業員が使用している携帯電話がNTTドコモ以外のキャリアの場合、オフィスリンクに対応していません。光回線及び固定電話回線もNTT系の回線でなければ対応していないため、導入する際は自社の回線が以下に含まれているかチェックしましょう。

  • ドコモ光
  • フレッツ光ネクスト(マンションハイスピード、ファミリー、ファミリーハイスピード、ギガ、ビジネス)

他社の回線を利用している場合は、一度解約して上記回線へ契約し直す必要があります。そのため、契約できるキャリアがドコモに限定されている点は注意が必要です。

導入までに一定の時間とコストがかかる

オフィスリンクを導入する際は、一定の時間とコストがかかるため注意しましょう。

現在利用している回線によって導入までの期間は異なりますが、フレッツ光の場合は最短で6週間、専用線なら最大6ヶ月も時間がかかります。工事業者へ依頼が混み合う2月〜4月に依頼する場合は、前述した期間よりも時間がかかるリスクがあります。

また、オフィスリンクのお客様PBXタイプと仮想PBXタイプのどちらを選択しても、依頼者側で機器を準備する必要があります。固定電話機やルータ・L2スイッチなどは、必ず準備が求められます。

さらに、自社のオフィスの設備状況によっては、スムーズに回線契約を進められないケースもあります。オフィスリンクの導入を検討している場合は、事前にNTTへ相談して回線工事が問題なく実施できるか確認しておくと良いでしょう。

オフィスリンクの導入費用

オフィスリンクでスマホと設備の導入にかかる費用は、以下の通りです。

品目登録手数料費用
スマホオプション外線発信サービス
(「仮想PBXタイプ」のみ)
1,100円/回線
外線発信規制サービス
国際ローミング着信サービス
オフィスリンク設備登録手数料2,200円/契約
拠点登録手数料2,200円/回線
局内工事費新規拠点構築77,000円/拠点
既設変更2,200円~77,000円/拠点
品目登録手数料費用
スマホオプション外線発信サービス
(「仮想PBXタイプ」のみ)
1,100円/回線
外線発信規制サービス
国際ローミング着信サービス
オフィスリンク設備登録手数料2,200円/契約
拠点登録手数料2,200円/回線
局内工事費新規拠点構築77,000円/拠点
既設変更2,200円~77,000円/拠点

また、オフィスリンクの月額費用は、以下の通りです。

品目利用料費用
スマホ基本利用料990円/回線
オプション外線発信サービス
(「仮想PBXタイプ」のみ)
無料/回線
外線発信規制サービス
国際ローミング着信サービス
オフィスリンク設備内線グループ基本料2,200円/契約
着信接続料440円/ch
仮想PBX基本料(仮想PBXタイプのみ)33,000円/契約
内線番号利用料(固定IP電話)(仮想PBXタイプのみ)440円/内線番号
アクセス回線接続料5,500~33,000円/アクセス回線
オプション仮想内線番号利用料110円/仮想内線番号
留守番電話サービス(仮想PBXタイプのみ)330円/内線番号
外線発信サービス(仮想PBXタイプのみ)110円/050番号 880円/ch
品目利用料費用
スマホ基本利用料990円/回線
オプション外線発信サービス
(「仮想PBXタイプ」のみ)
無料/回線
外線発信規制サービス
国際ローミング着信サービス
オフィスリンク設備内線グループ基本料2,200円/契約
着信接続料440円/ch
仮想PBX基本料(仮想PBXタイプのみ)33,000円/契約
内線番号利用料(固定IP電話)(仮想PBXタイプのみ)440円/内線番号
アクセス回線接続料5,500~33,000円/アクセス回線
オプション仮想内線番号利用料110円/仮想内線番号
留守番電話サービス(仮想PBXタイプのみ)330円/内線番号
外線発信サービス(仮想PBXタイプのみ)110円/050番号 880円/ch

オフィスリンクを導入する際は、初期費用はある程度必要なものの、月額費用は抑えられる料金設定になっています。さらに、オフィスリンク内の内線通話は全て無料となっており、通話コストを抑えて運用が可能です。

また、すでにPBX(ビジネスフォン)を運用しているなら、初期費用も抑えてオフィスリンクを導入できます。特に全国的に拠点を保有している企業の場合、定額で内線電話を利用できるのは非常にメリットが多いサービスと言えるでしょう。

まとめ

以上、オフィスリンクの概要や特徴、導入時の注意点を解説しました。

オフィスリンクは全国のドコモ通信エリアを会社の内線エリアとして活用でき、オフィスに縛られることなく様々な場所で働けます。会社番号や携帯番号を一つにまとめられるため、電話設備費用の削減が可能です。

また、内線番号もWebで簡単に設定できるため、運用業務の効率化も実現します。契約プランも2つ用意しており、自社の状況に合わせて選択できます。

もちろん、ドコモネットワークを利用しているため、安心安全で高品質な電話環境を構築可能です。インターネット環境に依存しないため、よりクリアな音質を届けられます。

さらに、内線電話は定額料金となるため、通信料や通話料を気にすることなく社内通話が可能です。クラウドPBXサービスの導入を検討している場合は、オフィスリンクをぜひチェックしてみてください。

その他のスマホ内線化サービス

ここまで、オフィスリンクによる携帯電話の内線化について解説してきました。携帯電話を内線化することによって、場所にとらわずに電話対応が可能になり、業務効率が大幅に上がるでしょう。

オフィスリンクは非常に便利なサービスではありますが、初期の導入費用が高額だったり、仮想タイプもあるもののPBX環境を整えたり、キャリアがNTTドコモに限られたりと、導入に二の足を踏んでしまうポイントも多々あります。

そこで、オフィスリンクとは別のスマホ内線化サービス「テレワープをご紹介します。

テレワープ」とは、NTT東日本/西日本が提供するひかり電話を普段お使いのスマートフォンでも発信・着信可能にするサービスで、ご利用中のひかり電話と固定電話番号をそのままに導入することができます。

また、オフィスリンクと同様に、外線の発着信だけでなく通話料無料の内線電話も可能で、スマホで一次受けした電話を別のスマホへと転送できたりと、豊富な機能が標準機能として備わっています。

初期費用・月額費用ともにリーズナブルで、初期費用は3,300円(税込)~、月額費用は1,980円~3,377円(税込)とオフィスリンクと比較しても、安価な価格設計となっています。

なお、内線通話料も豊富な機能も全て月額費用の中に含まれているため、「結局高額な利用料金になる」なんてことはありません。

テレワープについて、より詳しい内容を知りたい方はあわせてこちらをご覧ください。

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