フリーダイヤルは、0120番号を取得している着信側が契約するサービスです。時間制でかかってくる通話料は着信側が負担することになります。
フリーダイヤルをかける側として利用することはあっても、受け取る側として利用する人はそれほど多く無いと思われますが、実は意外と簡単に導入できます。本記事では、フリーダイヤルの導入方法をご紹介します。
誰もが知っているフリーダイヤル
NTTコミュニケーションズ(https://www.ntt.com/business/services/voice-video/freedial-navidial/freedial.html)によると、フリーダイヤルの提供が始まったのは1985年。サービスの認知度は90%超えと言いますから、日本なら誰もが知っていると言っても過言ではなさそうです。
普通の番号に電話をかければ、メーターが回り始めるイメージで、時間が経過するとどんどん通話料金が増えていきます。長電話は高くつきます。
0120にかけた時には、その心配はありません。フリー(free、つまり無料)の名前どおり、どれだけ話しても通話料は発生しません。保留されてイライラする気持ちも軽減されますね。
申し込みはとっても簡単!
申し込みは簡単です。専用サイト(https://freedial-web.ntt.com/by/servlet/webApp)にアクセスして申し込むだけ。初回のみユーザ情報の登録が必要ですが、申し込みから5営業日で利用可能となります。
フリーダイヤルは、電話ネットワーク側が実現するサービスです。0120から始まる番号を、0AB-Jの普通の電話番号に変換して、発信者と着信者を接続する機能や、通常は発信者に課金する通話料を着信者に課金する機能など、全てネットワーク側の機能で、利用者の宅内にある電話機や電話回線は関係ありません。
つまり、作業者が来て配線したり設定したりという作業は不要。申し込んだら、あとは待つだけです。
申し込みの条件
誰でも簡単に申し込めますが、もともと固定電話を使っていない場合は、まず固定電話を申し込んで開通させておかなければなりません。その固定電話はNTT東日本・西日本だけでなく、NTT以外の通信キャリア(KDDI、テクノロジーネットワークグループ(旧J-Com)などなど)でもOKです。
ちなみに、1つの固定電話回線で、2つ以上のフリーダイヤル番号を持つこともできます
申し込みに当たって決めること
フリーダイヤルは、多くの大規模コールセンターで導入されています。そのため、コールセンター業務の効率化につながるようなオプション・サービス(無料・有料)が多数用意されています。コールセンターでなくても便利な機能があるので、申し込みに当たっては、こうしたオプションを使うかどうか考えておいた方が良さそうです。もちろん、サービスを利用し始めてから追加も解約もできます。
オプション・サービスには例えば、発信地域を指定して、特定のエリアからのコールだけ受けるというものや、迷惑電話お断り、時間外ガイダンスなどがあります。そのほかコールセンターで通話の冒頭に発信者の地域(どこからかかってきた電話か)をオペレーターにだけ短くお知らせするサービス(ウィスパー)などもあります。
テレビCMなどで0120番号は全国に告知するけれど、コールセンターは国内に何ヶ所か設置して、受付は各地で行いたいなど、フリーダイヤルは歴史が長いので、様々なニーズに応えられるようになっています。
申し込みに当たっては、オプションの有無よりも大切なのは番号の選択です。0120に続く6桁の番号ですが、候補が10番号示されるので、その中から選択します。覚えやすい番号はすでに使われている可能性が高そうです。
フリーダイヤルは大企業向けのサービス?
フリーダイヤルは1回線から契約できます。電話での問い合わせや申し込みによるビジネスチャンス拡大が大事な業務であれば、小規模オフィスや個人商店でもフリーダイヤルを導入する効果は期待できます。
小規模オフィスや商店の場合の課題は、電話の対応に専念する従業員を配置できないことです。せっかくフリーダイヤルを導入しても、電話に出られないようではビジネスチャンス拡大にはつながりません。
そういう場合には、スマホ内線化を検討なさってはいかがでしょう。フリーダイヤル契約した固定電話回線に、1台から5台程度のスマホを内線電話機として使うことができるようになります。
電話がかかると、スマホを一斉に鳴らすことができるので、早い者勝ちで電話を受けることができます。詳しくは、こちら(https://www.telwarp.com/)から。料金は格安で、通話料も抑えられます。